バンコク散歩(18) 街中。

昨日の午後、病院へ行った後、夜、映画を観に行った。その後、飯を食おうと食堂へ入りスマホを見たら、何と京大の先生がノーベル賞を受賞している。
本庶佑京大特別教授、医学生理学賞。このところの日本の得意分野だ。それにしてもこのところの日本、ノーベル賞を取り過ぎじゃないかなー、と思う。
昨年はなかったが、一昨年は東工大の大隅良典先生、その前年の2015年には東大の梶田隆章先生と北里大の大村智先生の二人、その前年の2014年にも物理学賞で3人の先生方、1年飛んで2012年には東大阪のおっちゃんである京大の山中伸弥先生、1年飛んで2010年にも化学賞でお二人の先生。
お名前を忘れてしまうほど、何人もの日本の学者がノーベル賞を取っている。2010年以来、今年の本庶先生までで10人の学者が受賞している。取り過ぎである。
以前も記したことがあるが、私は、ノーベル賞などというものは3、4年にひとりが受賞すればいいものだと思っている。この10年近くの日本の受賞、日本が今までに蓄積してきた研究成果をすべて投げ出しているんじゃないか、と思えるんだ。ストックを使い切ってしまうのでは、と心配している。
将来の日本人にも、日本人がノーベル賞を受賞したという喜びを取っておいてやりたく思うからでもある。
ところで1週間ほど前、イギリスのタイムズ・ハイアー・エデュケーションの2019年度版世界大学ランキングが発表された。世界の大学の総合的なランキングである。
1位はオックスフォード、2位はケンブリッジ、3位はスタンフォード、4位はMIT、・・・、というランキング。100位までに日本の大学は2校のみ。東大が42位、京大が65位である。東大は何時の頃からかアジアトップの座からは落ちている。
今、アジアでトップの大学は中国の清華大学で世界ランキング22位である。清華大学、欧米の名だたる大学に食いこんでいる。清華大が凄い学校であるということは以前から承知しているが、清華大、習近平の出身校である。そのこと、気に食わないが。
それよりもである。
日本はアジアトップを走ってきたこれまでの蓄積で今、ノーベル賞学者を輩出している。が、日本の大学の相対的な総合力の低下によって、今後のことが気にかかる。これからは、中国の学者の受賞が現れるであろう。時代の流れである。それだからこそ、このところのノーベル賞受賞の頻度を調整できないか、とも思う。将来の世代にも取っておいてくれ、と。
ポジティブな考えではないな、とは思いながらも。


「バンコク散歩」、続ける。
今日は、街中の点描を。

黄色というか橙色というかそのような僧衣をひるがえし、お坊さんが通りすぎていく。
得も言えず。

これも王宮近く。
お巡りが外国人女性を隣に座らせポーズをとっている。
「あんた、そんなことしていいのか?」、と思うが、いいようなんだな、これが。

この日はとても暑い日であった。
この人は帽子を売っている。
なお、後ろはATMである。

自転車で運んでいるこれ、何であろうか。分からない。

BTS(高架鉄道)ナーナー駅への階段。

切符はここで求める。
初めのうちは戸惑った。

高架のホームに出たら、電車は走り去った。

BTSの乗り換え駅。

夜店。

バンコクへ行った翌々日であろうか、朝起きて窓から外を見ると屋上にプールのある建物が見えた。

望遠で近寄ると、泳いでいるのは年配の男であった。
この建物、ホテルではない。普通一般の建物の屋上のプール、日本でも見たことがない。
これもバンコクであるのであろう。

ナーナー駅近くの食堂の表。
左端にある舟のようなものは・・・

これ。
魚やカニやエビなどが、氷に覆われた舟のようなものに入っている。

表通りに出ているメニュー。パスタのところ。
さまざまなパスタがある。120〜150バーツが多い。4、500円といったところ。

セブンイレブンがあちこちにある。アルコールも売っている。
が、午後2時以降はこのような幕がかかっている。5時まで販売禁止、との。これもバンコク。

道を歩いていると、このようなものが。後ろに”TATTOO”の文字が。
バンコクに限らずタイにはタトゥー屋が多い。

このようなものも。
街中の洞なんだ。

ここには象さんもいる。


ブログを休んでいたこの2日、沖縄知事選では玉城デニーが自公維の候補を大差で破った。翁長雄志の覚悟が勝った。
今日、安倍晋三は内閣改造を行なった。自民党各派の大臣になりたいって待機組を多く組みこんだ。
大番頭・菅義偉は在任記録を更新、茂木敏充、河野太郎、世耕弘成あたりがいればいい。あとの連中はどうでもっていうことだろう。


シャルル・アズナブールが死んだ。享年94。
少し前、日本へ来ていた。チケット代、最上席は数万円ではなかったか。高いな、と思った。
10年ほど前、パリでアズナブールのコンサートを聴いた。パリの少し北に位置するデファンスの広い国際会議場で。
チケットを買いに行った。私は確か日本円で1万円弱、7、8000円のチケットを求めた。そこそこの席であった。その時、私の前に並んでいた男は日本円で1500円ほどの席を買っていた。年恰好は中年という感じであった。その男、どのような席でもアズナブールを聴きたかったのであろう。
小柄なアズナブール、5、6人のコンボをバックに歌った。黒いシャツ姿で。
知っている曲はほとんどなかったが、パリでアズナブールだ、アルメニアからフランスへ流れてきた末裔のアズナブールだという思いを増幅して聴いた。
過ぎた昔の話。