テロとカルト。

今日、オウム真理教元代表(教祖)である松本智津夫(麻原彰晃)らオウムの幹部7人の死刑が執行された。オウム関係すべての裁判が今年1月に終了、あとは執行の時期がいつであるかであったから今日であって不思議はない。
1990年2月であるから28年前となる。衆院選にオウムの候補が多く立候補した。選挙カーの上でショッショッショウコウ・・・、お面を被っている何人もの人が歌っていた。そういう光景を何度か見た。異様なものではあったが、変な奴らだなって感覚であった。
後で分かったことだが、その時期に坂本堤弁護士一家の殺害や他のリンチ殺害が行われていた。そして、1994年6月の松本サリン事件、1995年3月の地下鉄サリン事件へと進んでいく。
テロ。
カルト集団によるテロへと。
オウム真理教、宗教法人である。1989年8月、東京都から宗教法人としての認証を受けている。
宗教って何だ。基本的にカルト的な要素は含んでいる。人間個々人の心の中へ入っていくのであるから。
その延長に、時としてテロという行為が出現することがある。当然である、と言うより必然だ。カルトというもの、自らこそが正しいのであるから。
で、テロも必然となる。
今、1994年の松本サリン事件も1995年の地下鉄サリン事件もすべて含み考える。テロとは、カルトとは、と。
その時に思い浮かぶ人がいる。
松本サリン事件の時、初期通報者でありながら長時間犯人とされていた河野義行さんである。
河野義行さんは今、ヘイトスピーチやレイシズムを乗り越える国際ネットワーク・「のりこえねっと」の共同代表をされているそうだ。「のりこえねっと」、ヘイトスピーやレイシズムに否やを突きつける活動をしている模様。
長時間、日本全国、ほとんどの国民から「あいつが犯人である」と思われていた河野義行さん、強い精神をお持ちの人である。今、改めてそう思う。
集団でヘイトスピーチを叫んでいる連中や他の民族を受け入れない人たち、ある種のカルトと言っていい。
トランプのアメリカファーストに引っぱられ内向き志向となっている今の世界、ヘタをすれば全世界、俺たちカルトになるよって思い至らねばならない。
それを断ち切らなくっちゃならない。