日本のこころと美2018 奥宣憲の書展。

「日本のこころと美」を追う奥宣憲の書、東京での開催は2年に一度。

銀座1丁目ギャラリーいず。

昨年、京都で特別展を催している模様。

ギャラリーへ入ると先客がいた。
左が作家の奥宣憲。

漱石、子規の生誕150年にあたるそうだ。

漱石について・・・

牛になるということについての芥川龍之介宛の書簡を、奥宣憲が書く。

子規になった奥宣憲の書。

野球と言えば子規。

西行。

西行は生誕900年となる。

奥宣憲、さまざまな文字の姿を書き分ける。

空海。

奥宣憲の個展、いつも日本史を教わっているような感がある。
書というアートであると共に、歴史や文学の授業でもある。

古今、新古今が。

これは、

これ。

これは、

これ。

三条西実隆「詠源氏物語巻々和歌」から・・・

「花宴」。

そうか。

「澪標」。

たしかに。

西鶴だ。

ウン。

山頭火だ。

そうか。

牧水だ。

奥宣憲の書、日本史を辿ると共に百科全書の役割も果たしてくれる。

古い襖への書、「花鳥風月」。

作家・奥宣憲はこう述べる。

奥宣憲の花押。

作家・奥宣憲、この「花」の文字についての思いいれは深い。
チラシにも案内ハガキにもこの文字が用いられていた。

禅語である。

このような。
奥宣憲、「これは毛筆でなく竹の筆で書いた」、と語っていた。竹筆だ。
それはともあれ、その意は、まあお気楽にってことなのかなー。
<古の賢人たちが遺した、貴重な名言・名句・詩歌などを、わたくしなりに咀嚼し、・・・・・     。これら賢人たちの言霊が、・・・・・。その精髄を・・・・・楽しんでいただければ・・・・・>、と作家・奥宣憲が述べている通り楽しみ、学んだ。


尚、「奥宣憲の書」展、今秋(11月1日〜15日)大阪の川端康成文学館でも催される模様。