「住み果つる慣らひ」考(19)。

毎日が日曜日のようなものなのだが、世の中の皆さまはゴールデンウィーク。そこで私も昨日までの3日間、休みのふりをした。
と言っても、どこにも行ってない。映画を観に行き、帰りに安い飲み屋に寄った程度。あとは何冊かの本を読んだくらい。
この間、イチローの身に変化が起きていた。
マリナーズのGMが、「イチローはダライ・ラマのような存在であり、・・・」というようなことを言い、イチローがマリナーズの「会長付特別補佐」なるものになった。生涯契約とも。
イチロー、今シーズンのゲームには出場しないそうだ。ただ、チームには帯同し一緒に練習もする、とのこと。マリナーズの来シーズンの開幕戦は東京ドームでやることが決まっているので、そのゲームにイチローが登場するのであろうが。
イチロー自身は、「野球の研究者でいたい」というようなことを語っている。
マリナーズにとっての大功労者であるイチローを、その生涯に亘って保証しますよということではある。それと共に、50歳まで現役にこだわるイチローを縛ってしまおう、というマリナーズの経済戦略も透けて見える思いもある。イチロー本人が良ければそれでいいのであるが。
昨日だったか一昨日だったか、トランプが「米朝首脳会談の日程と開催地が決まった、その内発表する」と語っていた。北朝鮮の完全なる非核化2020年までに、ということも漏れ聞こえてきている。米朝首脳会談に向け、両国のシェルパは着々と詰めの作業を行っているに違いない。
いよいよもって今年のノーベル平和賞、金正恩(キム・ジョンウン)とドナルド・トランプそれに文在寅(ムン・ジェイン)の3者に贈られることが濃厚、現実味を帯びてきたな。


連休のふりをしていた昨日の夜、NHKEテレで「現代への遺言 石牟礼道子 魂の行方・近代とは何か」という番組が流れた。

書くことはしていたが普通の主婦であった石牟礼道子が、水俣の人たち、水俣の現実とどのように向きあっていたのか、40年以上にわたり『苦海浄土』の世界をどう紡いでいたのか、石牟礼道子イエスのようにもその母・マリアのようにも思えてくる。

石牟礼道子、死の10日ほど前のもの。
「虹」。
<不知火・・・>。





「石牟礼道子の遺言」、Eテレ終わる。
生死。生きること死ぬこと。
石牟礼道子、水俣、有明海、不知火海の生死に寄り添った。