三友書園展。

これも3月末、東武アーバンクライン運河駅ギャラリーへ。

茂野柰園主宰三友書園展。

茂野柰園の作品と共に、茂野柰園が指導する書道教室のお弟子さんの作品も並ぶ。

   月影のいたらぬ里は なけれども
          眺むる人の 心にぞすむ
浄土宗の開祖・法然上人が詠んだ歌で、浄土宗の宗歌「月影」である。
享徳2年(1453年)開山の浄土宗の古刹・浄信寺に台湾からもたらされた材に、茂野柰園が筆を執ったもの。

その裏。
月影、阿弥陀仏の救いである。

この壁面。

   ひとつの木に
   各(ひと)つの影
   木は静かな焔
<天然木の重厚な存在感のあるパネルを川野清治さんが製作してくださったので、八木重吉のこの詩を選びました>、と茂野柰園。
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映り込みが酷いが、「沙羅双樹。

灯り。

こういう文字だそうだ。

若山牧水も茂野柰園のお気に入り。

一茶はもちろん。
右は・・・
   静かさや
    湖水の底の
     雲の峰
左は・・・
   米蒔くも
    罪ぞよ
     鶏が蹴合ふぞよ
この二つの句、てんでんばらばら。米蒔くも・・・は一茶らしい。動きがある。生活がある。しかし、静かさや・・・の方はどこか気どっちゃって、一茶らしくない。

臨書。敦煌皇受菩薩戒文。

敦煌文書のお経である。

小3から中2までのお弟子さんたちの作品。
皆さん、泰然自若、大きな書である。凄い。師匠である茂野柰園の指導が素晴らしいのであろう。

この流れるような筆跡、これで「利根運河」と読ませようと考えていたのではとも思う。まさか。
でも茂野柰園の書、広がりがある。