版画家 Allumage展。

誘われたら断らない、と豪語する犬飼三千子、このひと月ほどの間でも2回か3回のグループ展案内が来たが、行ったのは銀座1丁目のK’s Galleryでの本展のみ。

版画家 Allumage展、10人の版画家が参加している。

6階だったろうか、エレベーターを降りると青いドアに三角窓。
入る。

こちら側。

こちら側。
犬飼三千子の作品がある。

これ。

≪ひかりのみず≫ 木版。
「ひかりの流れ」とか「ひかりの輝き」とかじゃなく、「ひかりの水」という物事の基本である「水」という普通名詞であるのがいい。
「ひかりのみず(水)」ってシャレている。アースカラーも。

≪ひとりのよる≫ 銅板。
そうですか。

もう一点、犬飼三千子の作品があった。
≪そら≫ 銅板。
この作品が一番面白かった。良かった。グレーっぽい色調も。
今改めて見ると、北朝鮮沖の日本海を目指し太平洋上を北上中のアメリカの原子力空母、カール・ビンソンを思わせる。艦上には艦載戦闘機の姿も見える。カール・ビンソン、明日か明後日には日本海に入るらしい。
今日、4月25日は北朝鮮の朝鮮人民軍創建85年の日だそうだ。昨年のこの日には、北朝鮮、ミサイルの発射と核実験を行っている。今年は如何に。85年という節目の年でもある。緊張感が高まった。アメリカはカール・ビンソンばかりか原子力潜水艦ミシガンも釜山へ入れた。トマホーク150発を積んでいるらしい。
アメリカ、北朝鮮へこれでもかと圧力を強める。
北朝鮮はこの日、この節目の日に核やミサイルといった賭けに出ることはしなかった、できなかった。
金正恩の視察の許に、という過去最大規模という砲撃訓練を行なったのみ。
砲撃、凄まじい火焔や轟音に包まれるであろう。アメリカの圧力に屈してはいないとの思い、火焔や轟音からは感じることができるであろう。しかし、それは金正恩のマスターベーションにすぎない。マス・・・という言葉を避ければ、カタルシスと言ってもいい。
ともかく金正恩、冷静といえば冷静。が、ビビったといえばビビった。
なにしろ、ドナルド・トランプと金正恩、何をするのか予測不能な二人の男、世はどうなるのかな。

k’s Galleryの三角窓、かっこいい。
そう言えばAllumage・アルマージュ、点火という意。核への点火じゃなく砲への点火、威勢のいい言葉ほどのことはない。
そうなのですかって、やや拍子抜け。