排除する社会。

相模原でおぞましい事件が起こった。
今日未明、26歳の男が障害者施設に侵入、無抵抗の人19人を殺害した。
アルジェリアのムルソーは、「太陽が眩しかったから」拳銃の引金を引いた。不条理な殺人であった。しかし、相模原の26歳の男は、明確な目的をもってナイフを突き立てた。19人を殺し、さらに26人の人に傷を負わせている。
社会的弱者である障害者を狙っている。障害者を社会から排除する、という意志を持っていたようだ。
異質な他者を排除する、という論理。不寛容な心。
排除する社会。排除型社会の行きついた所である。
他文化、他民族、他宗教、他国、そして異質な他人を認めない、排除する。このような論理、今、世界中に蔓延している。
何もISに限らない。
U.K.(イギリス)のEUからの離脱もそうであろう。快(怪)進撃を続けるトランプの「アメリカ・ファースト」もそうであろう。自己中心であり、他者を排除しているんだ。
相模原の事件、そのような他者を排除する社会の行きついた果である。
多様性を認めないイヤな社会となっている。世界も日本も。