今年の桜(6) 岡山後楽園の桜。

4月1日の岡山、昨日の東京のように雨模様であった。
夢二郷土美術館を出、すぐ前の蓬莱橋を渡り後楽園へ。

蓬莱橋の上から見た後楽園の外周、旭川の細い水路の堤防、桜花真っ盛り。
後楽園は、この右側である。

日本三名園の一つ、岡山後楽園の来歴であるが、読めるかなー。
要は、「岡山後楽園は、岡山藩主池田綱政公が家臣の津田永忠に命じて、貞享4年(1687)に着工、・・・」ということなのだが。

後楽園、江戸時代の典型的な池泉回遊式庭園である。

後楽園、典型的な大名庭園なんだ。
沢野池、御野島の釣殿である。
岡山城のお殿様・池田公がこの瀟洒な釣殿で糸を垂れていたのであろうか。

園内には、茶畑、蓮田、もみじ林、梅林などがあり、もちろん桜林もある。

桜林の桜樹、ほぼ満開。

このように。

弱く細い雨の中、桜林を歩く。

右下に看板のようなものがある。

近づくと、このようなことが記されている。
後楽園の桜林、苔が生えた芝生である。その中へ入り、踏まないでくれ、ということである。
しかし、そのこと日本語でしか記されていない。昨日の新宿御苑には、アルコールの持ち込み禁止などの注意事項、日本語ばかりじゃなく英語や中国語でも記されていた。
後楽園は甘い。日本語のみの注意喚起なんて、その危機管理意識、遅れている。
今や、どこへ行っても外国人に行き会う。昨年夏には、復旧した三陸鉄道にも中国人が乗っていたのに驚いた。
注意喚起にしろ何にしろ、日本語ばかりじゃなく、少なくとも英語と中国語の表記は必須である。

5、6人が桜林に入り、写真を撮っていた。声高に中国語を話している。
彼らに、「中に入っちゃいけない。道を歩け。そこから写真を撮ってくれ」、と英語で言った。彼ら、理解した。「オー」、と言い外へ出た。

後楽園南門の方へ歩く。

この左手が南門。

南門を出ると正面には、烏城と呼ばれる岡山城の黒い天守が現れる。旭川を挟み。
烏城へは行かなかった。
林原美術館、オリエント美術館、行きたいところが幾つかあったので。