吉備の国アート巡り(32) 岡山市立オリエント美術館。

岡山、後楽園を囲むように美術館や博物館その他の文化施設が固まっている。岡山カルチャーゾーンと呼ばれている。いずれも、歩いて数分から十数分程度の距離で。
夢二郷土美術館や県立博物館は後楽園の北、昨日の林原美術館は南、そして今日の岡山市立オリエント美術館は後楽園の西。

<岡田新一設計による当館の外観は、オリエントの建築物を連想させます>、とパンフにあるが、そうかなー。

アッシリアのレリーフ≪有羽鷲頭精霊像浮彫≫。

岡山市立オリエント美術館、開館は1979年。

「オリエントの美に学ぶ」。常設展だ。

パンフ。
”光は東方より”。

前回ここへ来たのは、1999年。
この日巡った美術館や博物館、すべてその時以来。
その折り求めた図録がある。それを複写する。

大きなフォントのタイトルしか読めないな。

タイトルは読むことができる。

ぼけてしまって、ボディーコピーを読むのは難しい。が、見出しのタイトルと作品写真は追うことができる。
以下、それのみを。




できるだけ平らにと真ん中部分を押さえていたら、背が割れてしまった。




ここまで、駆け足のオリエント巡り。
なお、館内に緊急企画として、「シリアの文化遺産」という写真展示があった。
昨年来のISによる、パルミラ遺跡の爆破などの蛮行に抗議するためのもの。研究者の悲痛な声が聴こえてくる。先年のバーミヤンの大仏爆破もそう。イスラム過激派の蛮行、研究者ばかりじゃなく私たちごく普通の常人の心をも暗くする。


吉備の国アート巡り、長くなってしまった。今日で終わりとする。この間、家族の一員であったボンドが突然死した。
ボンドが使っていたもの、あらかたは処分した。が、ボンドの食器、ボンドが遊んでいたぬいぐるみなどのオモチャ、そして荼毘に付した遺骨の入った骨壺、さらに写真、今なお周りにはボンドがいる。
私の中では、吉備の国アート巡りとボンド、対になっている。


今日昼間、上野にいた。
「気仙沼メッセージ鯉のぼり展」というものに行きあった。
1ぴき 1000円、はんみ 500円、うろこ、かしら 100円、となっている。
鯉のぼりを描くんだ。鯉のぼりまるまる1ぴきを描く人は1000円。はんみって面白い表現だが、”はんみ”を描く人は500円。うろこやかしらは100円、というワケ。それが、気仙沼の鯉のぼり展に寄付される、ということのようだ。
1ぴきやはんみ(この表現、何度考えても面白い、可笑しい)を描くのは大変。私はうろこを1枚描いた。
目を3つに「宮古・釜石・気仙沼」って書いた。うろこの中に。森進一の「港町ブルース」、昨年夏に巡った三陸の港町の名を書いた。