STAR WARS フォースの覚醒。

昨年の秋いつ頃からであったろうか、近所のシネコンには大きなスタンディーや垂れ幕が下がっていた。このような。

「STAR WARS フォースの覚醒」のスタンディー。
12.18(金)18時30分全国一斉公開、となっている。

こういう垂れ幕も。
「目覚めよ」、との。
やはり、12.18(金)18時30分全国一斉公開と。

これはレイの垂れ幕。
やはり、12.18(金)・・・・・、と同じ。

これはカイロ・レンの垂れ幕。
やはり、同日同時刻が記されている。
12月18日、夜のニュースを見ていたらスターウォーズ公開の模様が出てきた。集まっている人たち、細長い風船のようなものを持っている。ライトセーバーというそうだ。
その光る細長い風船のようなものを持ち入場を待つ人たちの中に、前日から並んでいる人が大勢いたのには驚いた。若い人たちばかりじゃない。3、40代の仕事はどうした、という連中も多くいる。彼ら、仕事は休んだと言う。日本の行く末、心配になってきた。いまさらながらではあるが。

実は私、「STAR WARS」なる映画を見たことがない。もちろんその高名な名は知っている。しかし、この手のもの、ろくでもないものであろう、とバカにしている。が、それほどのものならば、少しのぞいてみようかなと思った。
今年に入り、観に行った。
はっきり言って、よく解らなかった。
TOHOシネマズマガジンでは、「スターウォーズ特別号」を何度か出している。私のようなスターウォーズ初心者に対しても、基本用語のレッスンを行っている。
”フォース”とは、すべての生命体が秘めるエネルギー。・・・・・、とか、
”ジェダイ”とは、フォースを操り、銀河の平和を守る正義の騎士、とか、”シス”とは、とか、”ライトセーバー””、”ドロイド”とは、と。なるほど、幾分かは解る。

本作の主人公とも言っていいレイ。

レイの後ろの男はフィン。
レイは白人、フィンは黒人。若いふたりは当然惹かれあう。それよりもである。
この物語、初めはよく解らなかった。が、サーガ、いわば奇譚、冒険譚、神話、伝承、といったものの宇宙版なんだ。スペース・オペラである。
何よりも、善と悪との物語。
レイやフィンは、当然善玉。

昨秋、長い間垂れ幕が下がっていたカイロ・レン、当然悪玉だ。

カイロ・レン、そして白いアーマーの悪玉組織の面々。
悪玉はファースト・オーダーと呼ばれる組織。対する善玉はレジスタンスと呼ばれる。何やらやけに単純明快なネーミングだな、と思う。

スターウォーズ、ドロイドという仕掛けがある。
ドロイド、人間に近い、いやそれよりも能力の高いロボット。このBB−8も。

こういう場面も現れる。
ハン・ソロとチューバッカ。
人間ではないが、それ以上の能力を持つさまざまなドロイド、幾つも出てくる。

これは遥か昔の画像。
ハリソン・フォード演じるハン・ソロ、とても若い。ハン・ソロの相棒・チューバッカがいる。ハン・ソロの恋人・レイア姫がいる。

小学一年生坊主程度の身体ながら凄い才能を持つYODA・ヨーダ。才能がさまざまな才能を生み出す。
それはさておき・・・・・、
近所のシネコン、今もって字幕版、日本語吹替え版、3D吹替え版、と3つのスクリーンで上映している。
「STAR WARS フォースの覚醒」、先月、1月末には世界興収20億ドルに達したという。
監督のJ.J.エイブラムスは、興収の2%、現時点で約40数億円を手にした。ハン・ソロに扮したハリソン・フォードは、出演料に興収の0.5%を加え約47億円を手にしたそうだ。
金が巡りに巡っている。
「STAR WARS フォースの覚醒」、画面にはルーカスフィルムの作品として現れる。
が、この作品、ルーカスフィルムの作品となってはいるが、実態はウォルト・ディズニーの作品である。
ジョージ・ルーカス、2012年末、自らのルーカスフィルムをディズニーへ売った。40億5000万ドルで。
現在の為替レートでは5000億円近くなるが、2012年末の為替レート、1ドル80円前後の円高。それでもルーカスが手にした値は3千数百億円。
ルーカス、そのほとんどを慈善事業へ寄付したそうだ。
金を得たもののその後の行動、アメリカでの寄付の文化、桁は違うにろしろ日本でも、と思うことしきり。