007スペクター。

「STAR WARS」や「ジュラシック・ワールド」同様大ヒットシリーズである「007」となると、何故かほっとする。今までに観ているということもあろうし、作り話ではあるが、人間の物語であるということもあろう。

「007」の最新作「スペクター」、12月4日全国一斉公開であった。
が、近所のシネコンではそのずいぶん前からこのようなスタンディーを立てていた。

「007スペクター」、監督はサム・メンデス。
ジェームズ・ボンドに扮するダニエル・クレイグ、初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーから数え6代目のジェームズ・ボンドである。
初代ボンドのショーン・コネリーは、タフガイで、頭脳明晰で、プレイボーイで、とそんなヤツいるかと思いつつも、こいつならと思わせる「いかにも」の雰囲気を持っていたし、醸し出していた。
6代目ボンドのダニエル・クレイグもショーン・コネリーとは異なるが、その醸し出すボンドの雰囲気なかなかなんだ。ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド、私は好きである。ショーン・コネリー以降のボンド、ほとんど観ていないということもあるが。

”スペクター SPECTRE”、悪の組織の名称である。

オープニングはメキシコシティーから。
「死者の日」。
メキシコという国、ガイコツが大好きな国である。私も彼の地で買った骸骨を持っている。そんなことより、メキシコシティーでは、ボンドと悪の組織との間のアクションが描かれる。ビルを縫って飛ぶヘリコプターでのアクションもある。

悪の組織・世界組織のスペクター、ローマで何やら会議を開いている。
007ジェームズ・ボンド、潜りこむ。が、発見されアクション。
ボンドカー・アストンマーチン(この映画のために作られたアストンマーチンDB10なるスーパーカー)とジャガーC−X75とのローマ市街でのカーチェイス。

ローマからオーストリアの山中へ。

オーストリアの雪山でのアクションの後は、モロッコの砂漠へ。
メキシコからイタリア、オーストリア、モロッコ、そして007の本拠地・ロンドンへ。面白いったらない。007、ロードムービーでもある。
物語は物語で進んでいくのだが。

「007スペクター」のボンドガール、ダブルボンドガール。
モニカ・ベルッチとレア・セドゥ。
イタリアの美の極致と言われるモニカ・ベルッチも、2〜3年前の『美女と野獣』で「美女」に扮したレア・セドゥも、イマイチである。
ボンドガール、何と言っても初代のアーシュラ・アンドレスにとどめを刺す。半世紀以上も前のことなので、こちら側の物理的状況も変わっているが。