白と黒の間に展。

9月中旬、「色が色と色を語る展」を観に行った折り、ギャラリーGKのオーナーからこう言われた。
「この後、月末に”白と黒の間に展”をやるので、また来てください」、と。色尽くしからモノトーンへ、ということなんだな。

この看板もお馴染みとなったな。でも、書き文字は毎回異なる。
9月末のこの日は、「白と黒の間に展」。

この入口横のガラスのウインドーも。

ギャラリー内へ入ると、ウワー、人でいっぱい。都合のつく日がオープニングの日だったんだ。

ギャラリーGK、狭いことこの上ないギャラリー。そこへ出品作家やその知人連中がつめかけている。

入って右手の壁面の下には、食べものの皿が並ぶ。足に引っかけ落さないように、という状況。

右手の人は皿へ手を伸ばしている。
その左、ポニーテールの人の髪、白と黒を越えている。
「白と黒の間に展」、前後期、合計30人の作家の作品が並んだが、私は平塚ショウが出している後期に行った。
久しぶりに会う平塚さん、すぐにビールとつまみを取ってくれた。しかし、平塚さんの作品の前になかなか行けない。すぐそこにあるのだが。

平塚ショウの作品。
人の頭越しであるが。

この夏、「4+1展」で会った一ノ瀬智恵乎さんもいた。
一ノ瀬智恵乎の作品。斜めであるが。
一ノ瀬さんの作品、夏には飛び跳ねるような色彩、という印象があった。が、モノトーンの作品もそのフォルムはまさしく夏に観た一ノ瀬さんのもの。

ギャラリーの外、狭い通路にも人が溢れている。ウインドーの中には小品が。

手前には、平塚ショウの作品がある。左上には、一ノ瀬智恵乎の作品も。

平塚ショウ作「The sea ー 海面」。
鉛筆で描く、気が遠くなるような濃密な作品。

一ノ瀬智恵乎作「面と線のロボット」。
一ノ瀬さんの作品、不思議なフォルム。なお、すべて同じタイトルであった。


脳腫瘍で余命幾ばくもないアメリカの29歳の女性が、予告通り尊厳死をした。
尊厳死が認められているオレゴン州へ移住し、家族に看取られながら。
尊厳死、ヨーロッパでは幾つかの国で認められている。アメリカで認めているのは5州のみ、とのこと。You Tubeで予告し、それを実行した女性の願いは、アメリカ全州で尊厳死が認められるように、ということ。
アメリカのみならず、すべての国でそうあるべきである、と考える。
私は、20年ほど前から日本尊厳死協会へ入っている。カミさんと共に夫婦会員として。20年少し前、胃癌になったことにも少しは関係がある。
が、大きな理由は、そうではない。
意識がないにもかかわらず、植物状態で生きていたくない。脳が死んでいるにもかかわらず、人工呼吸器をはじめとした管に繋がれていたくない。尊厳死が認められて然るべきだ、と思う故である。
しかし、日本尊厳死協会の会員であっても、今のところ、それに何らの法的な効力はない。が、尊厳死について思いをいたす医者は、多くなっている模様である。
日本尊厳死協会の私のカード、銀行のカードやクレジットカード、国民健康保険証や博物館の会員証などと共に、常に持ち歩いている。
どこでどうなってもいいように。