二科のブル。

ここ数年の団体展、会員、会友、その他の応募作の展示ばかりじゃなく、ほかに何やらの展示を催している。
100回に近づいた二科でも、岡本太郎や東郷青児の特別展示があった。
一昨日、昔の仲間で二科展を見に行く前、久保寺洋子から、
<小澤様、色々お手配有り難うごさいます。いつもお世話になり申し訳ありません。皆様、私の絵は2Fの3室にありますが失敗作なのでお恥ずかしいのですが、松ちゃんのほうを楽しみにお出かけください。今回、工藤静香が会友推挙に、東郷たまみさんが亡くなり、東郷先生そっくりの絵を描いてきた安食さんも亡くなっていました。これで安食兄弟は二人とも亡くなってしまったのですね。私もいつまで描けるか判りませんがとりあえず出品しています。皆様にご迷惑かな…と思いつつお会い出来るねを楽しみにしております>、というメールがあった。
東郷たまみが死んだのか。それにしても、今、二科と聞き東郷たまみどころか東郷青児の名を思い浮かべる人はいかばかりか。おそらくあと数年で死んでいく俺たちジジババだけだな、と思う。
で、101回目の今年は、コラボ展示を行っている。

コラボ展示、猫・犬フェスタだそうである。
とは言っても猫の方が多い。

その中、フレンチ・ブルドッグじゃないか。
頭に蟻か蚊がとまっている。
≪MY NAME IS ULTRA≫、デザイン部、田野勝の作品。

これは紛れもなくフレンチ・ブルドッグ。
デザイン部、佐藤達美の≪作品ブル≫。

この目、鼻、耳、まさにフレンチ・ブルドッグ。

彫刻部の島田紘一呂の作品≪MORNING WARK−Ⅰ≫。

フレンチ・ブルだ。

特別展示じゃなく、通常の二科デザイン部の展示の中にフレンチ・ブルドッグを見つけた。

FUSION、何やら分からないけったいな生物。RED LIST、絶滅危惧種のユキヒョー。「平和は・・・・」のアインシュタインの言葉。
それらに囲まれたフレンチ・ブル。

デザイン部、工藤信の作品。
タイトルはない。
しかし、とてもフィットしている。バット・イヤーのこうもり耳、そして目、鼻。
この春死した我が家のブル、今、生き返ったのかと思われる。
似ている。よく似ている。
二科のブル、懐かしく抱きしめたし。