15年前、モンゴルから来た体重62キロの少年が。

一年納めの九州場所、今日、千秋楽。

初日恒例の理事長・北の湖の協会挨拶。
後ろの右端にこの男がいる。
入門して1年も経たず、大銀杏どころかやっとちょん髷が結えるようになった逸ノ城。

その身体、稀勢の里にも負けない。199キロだもの。

初日の幕内土俵入り。
まだ大銀杏が結えない二人の力士が行き違う。逸ノ城と遠藤。
遠藤、中日までの土俵では、ヘタをしたら鑑賞用の力士になってしまうのではないか、と危惧していた。が、今日も勝って二桁10勝を挙げた。確かに上手い。しかし、まだまだ腕力不足。来場所上位へ上がれば、また厳しいであろう。

初日の白鵬の土俵入り。
逸ノ城がどうか、と共に、いやそれ以上に、今場所の見どころは、白鵬の32回目の優勝。不世出の大横綱・大鵬と並ぶ優勝回数を達成できるかどうかであった。

昨日、14日目のこの男・逸ノ城。

大関・稀勢の里との一番。
逸ノ城、稀勢の里を破り、初関脇で勝ち越す。
初日、解説の北の富士、逸ノ城は勝ち越せば大したもの、と話していたがそうなった。稀勢もだらしないが。

楽日まであと一日、白鵬の32回目の優勝、大横綱・大鵬と並ぶ32回目の優勝が迫っている。
大鵬や千代の富士と、その優勝の年代を較べる。

この日の解説は九重(千代の富士)であった。九重、こう話す。
「大鵬さんや私とは、白鵬は違う。大鵬さんにしろ私にしろ、怪我や何かで休場を繰り返している。白鵬は違う。まったく休んでいない。まだまだ優勝を重ねるであろう」、と。

千秋楽の今日へ移る。
私の贔屓力士・豊響、中日以降黒星が重なっていた。が、千秋楽の今日は北大樹を電車道で寄りきり、5勝10敗となった。
新三役への挑戦の場所であったが、残念。

今日の逸ノ城、照ノ富士戦。

力相撲の末、照ノ富士が逸ノ城を寄りきった。共に勝ち越しである。
解説の北の富士、こう語る。
「来年の九州では、この二人が大関となっているかもしれない」、と。実は、私もそのような感を持っている。このモンゴルから来た二人の青年に対し。

今日、千秋楽、土俵下の白鵬。

来月定年となる立呼出・秀男、最後の土俵、白鵬を呼びあげる。

優勝の行方は、この一番にかかる。

しかし、両者の対戦成績はこのようなもの。
解説の北の富士、こういうものを見るとねー、と言葉を飲む。

たしかにその通り。
白鵬、鶴竜を圧倒、寄り切りで破り32回目、あの大横綱・大鵬と並ぶ32回目の優勝を遂げる。

モンゴルの旗が見られる。
白鵬、こう話す。

「15年前、日本へ来たわずか62キロの少年が」、と。
そして続けて・・・
「この国の魂と相撲の神さまが認めてくれたから」、と。
この細っこい少年がねー。


関東大学ラグビー、定期戦、大学選手権戦を含め、早稲田と慶應の早慶対決、今日の一戦で丁度100戦目となる。
秩父宮で行なわれた。一進一退。

早稲田ゴール前の攻防。
早稲田ゴール前のこのような攻防、いつも痺れる。
後半40分を過ぎた。ロスタイム2分も間もなく切れる。

早稲田、守りきりノーサイドとなる。
25対25、引き分け。

早(左)、慶(右)の選手、健闘を湛えあう。

混じりあって。