ヨコトリ番外編。
10月中旬のNHKEテレ日曜美術館、ヨコトリの模様を流していた。おそらく再放送であろう。
森村泰昌が横浜美術館の2階へ上がっている。その後ろには7〜8人の中高生が続いている。
まるでメダカの学校。
その前に、今回のヨコトリの親分・森村泰昌、アート・ビンに作品を投げ入れるために階段を登る。その後ろには7〜8人の中高生が担ぐ森村泰昌の作品。
上から投げ入れる。
森村の作品、フワーリと落ちていく。
アート・ビンへ投げ入れたのは、森村泰昌がフランシスコ・ゴヤの≪着衣のマハ≫に扮したもの。左右から二人と。
森村泰昌、こう語る。
華氏451の鏡文字の書が積まれたところで、森村、こう語る。
中学生であろうこの子は、こう言う。
森村泰昌とメダカの学校、ヨコトリを廻る。
あの福岡道雄の≪何もすることがない≫のところ。
森村泰昌、力が入る。
7〜8人の中高生、≪何もすることがない≫に接近する。
ある女の子はこう言っている。
「日常は色々やることがあった方が充実していると思ったから・・・」、と。そりゃそうだよ、中高生。
≪何もすることがない≫の作家・福岡道雄。
せめてこのくらいの歳にならなけりゃ、”何もすることがない”ってことは解からないんじゃないか。
大竹伸朗だ。
ウンッー、”ヒゲのルール”なんてTシャツを着ている。
≪スクラップブック≫しかり。大竹伸朗、すべて拾ってくるんだ。
森村泰昌先生、メダカの生徒・中高生に熱く語る。
美術家・森村泰昌、今までさまざまな人に扮している。
ゴッホ、フリーダ・カーロ、レオナルドのモナリザ。銀幕のスターなら、ヴィヴィアン・リー、マレーネ・ディートリッヒ、マリリン・モンロー。さらに、ヒトラー、アインシュタイン、チェ・ゲバラ、毛沢東、・・・。
そしてこれは、ゴヤのマハ。その顔つき、まさに森村泰昌。
この番組が流されたのは、10月12日。まだヨコトリが続いている頃。
エンディングは横浜の海。