第58回日本表現派展。

半月ほど前の上野、東京都美術館。

第58回日本表現派展。
幾つものグループ展へ出品している山本宣史、その大本、拠って立つところは日本表現派。その会員である。

山本宣史、山宣の膠彩画が見えてくる。

山本宣史作≪剱岳へ≫。F150号。
雄大な山容である。山宣の色づかいも、その感を弥増す。
ウンッ、右下の方に人がいる。近寄ろう。

大きなザックを背負った人の前には、こういうような立札がある。
<剱岳(2999m) 剱沢経由 仙人池方面>との。<剱沢小屋・下り約40分>とのことも。
先だって噴火し、多くの人が亡くなった御嶽山は、3000メートルを超えていた。民謡の山だと思っていたが、ずいぶん高い山だったことに驚いた。この剱岳より高い山だったんだ。

剱岳、剱の切っ先から名づけられたものであろう。その鋭い切っ先、美しい。
山宣が描く剱岳の切っ先、以前、カトマンドゥから小型飛行機で見に行ったエベレストの尖ったピークによく似ている。