終わった。

終わったって、サッカーW杯のことではない。
美研60−70展のことである。日本人のほぼ全員が知らないごく微細なイベント。
一週間が経つのなど、一瞬のうち。
お茶の水から歩き、駿河台下へ。

駿河台下の交差点から文房堂を見る。
文房堂、靖国通りに面する三省堂の真裏。すずらん通りに面する。
たしか6階建て。周りの高いビルに囲まれている。

今日も雨模様であった。
この時季だもの、そりゃそうだ。

文房堂のエレベーターの扉には、この貼り紙。

文房堂、明治20年創業。国産初の油絵具。ポスターカラー命名・発売。キャンバスサイズの設定。元祖大学ノート。
まさに、<日本の画材・文具・版画の歴史は文房堂からはじまりました>、との言葉、大袈裟ではない。

早稲田美研60−70展、最終日の今日は5時でお終い。片づけに入る。
今回は、バタバタバタっと速かった。
手で持って帰る人や、明日車で取りに来る人もいるが、多くはヤマトや佐川の宅配便で送る。さほどの時間もかからず、撤収準備は整った。

常のことではあるが、文房堂の社員の人が、釘を打ちこんだ跡の補修をしている。
釘跡を、まず金鎚で叩き、左手のやすりで削る。その後、モデリング・ペーストを塗りこむ、という過程を経るそうだ。文房堂のこの人が言っていた。
この後、三省堂地下の放心亭で打ちあげ。
かってないほど、次から次へと料理が出てきた。でも、各人の出展料の範囲内で収まっているらしい。今回の幹事は、現役時代、金融機関の人間であった。彼ら、やはり金勘定は上手いんだ、なー。
次回は来年末の12月初め。幹事も決まった。
最後は、次期幹事の地元の3・3・1とかという手締めでお開きとなった。