青もみじ巡り(27) 来迎院。

泉涌寺、多くの塔頭を持つ。そのひとつを訪ねる。

”含翆の庭 もみじの谷 来迎院”、という文字が見てとれる。

太い青竹を組んだ手すりの道を下る。
すぐ左手に、小ぶりな門が見える。

泉涌寺の塔頭のひとつ、善能寺祥空院。

門をくぐると、青もみじに包まれた瀟洒なお堂が眼に入る。説明書によれば、昭和47年に造られたこのお堂、北海道の人の寄進によるものだそうだ。
左手には、見事な石がある。阿波石だそうである。これも、阿波・徳島の人からの寄進だそうだ。
でも、私が目指す泉涌寺の塔頭は、この少し先。

ここである。
この小さな石橋の向うの来迎院。

来迎院の山門。

来迎院、こういう寺である。

山門から境内を見る。

先ずは、右側の正面石畳みの道を進む。

この石段を登る。

その先には、荒神尊を安置する荒神堂。

簡単な屋根をかけただけのこの建物、この中に霊水・弘法大師の独鈷水が涌く井戸がある。
分かりづらいが、右側の石柱にそう記されている。

下を見る。
右手に本堂が見え、左手には弘法大師像が見える。
それにしても人の姿がないな、と思っていた。と、女人がひとり山門をくぐって現われた。

それにしても・・・
青もみじ。
緑が深い。