青もみじ巡り(26) 泉涌寺(続き)。
泉涌寺、皇室との所縁の深い寺。歴代天皇の御尊牌が奉祀されている。
霊明殿の前の唐門。
唐門を通し霊明殿を見る。
”御歴代御尊牌奉安”、”明治十七年宮内省造営”、の文字が記されている。
扉には、菊の御紋章。
勅使門。
このよう。
門の向うには、泉涌寺本坊。
ここから入る。
真言宗泉涌寺派総本山と書かれている。しかし、<泉涌寺は、天台、真言、浄土、禅の四宗兼学の道場であるが、・・・>(10日ほど前に引いた白幡洋三郎著『庭(にわ)を読み解く』)、でもあるそうだ。
御座所庭園。
小ぶりな庭園である。
しかし、泉涌寺境内で唯一と言ってもいい庭園である。
御座所には、幾つもの部屋がある。
玉座の間、侍従の間、勅使の間、女官の間、門跡の間、皇族の間、といったように。
一段高くなった玉座の間の玉座、畳敷きであるだけに、座り難そうであった。
泉涌寺を開いた俊芿(しゅんじょう)は、宋にあること12年に及び、帰国後は、当時最新の宋風の伽藍を造ろうと考えたようだ。堂塔が一直線に並ぶ宋風伽藍を、と。
舎利殿から仏殿の方へ戻る。両殿、一直線に並ぶ。
それにしても、舎利殿は美しい。
ここを取っても。
より近づいても。
火打窓も。
このようなところも。
この箒が立て掛けられた小さな建物の横から、塔頭のひとつを訪ねる。