青もみじ巡り(16) 三千院。
比叡山からロープウェイとケーブルを乗り継いで八瀬へ下りてから、何日も経つ。
大原へ行く。八瀬から大原まで、京都バスで20分足らず。
八瀬にしろ大原にしろ山里である。だから、青もみじに溢れている。しかし、八瀬も大原も京都市なんだ。京都市左京区。これほどの山里が区部なんて、東京や大阪では考えられない。
永年、ミカドを戴いてきた千年の都・京都の懐の深さか、な。
それはともかく、久しぶりの大原である。この前来たのは何時だったか、思い出せないほど前。
大原バス停のコインロッカーに小さなザックを預け、先ずは三千院へ。
三千院までは、歩いて10分少し。
大原のこちら側は、三千院ばかりでなく幾つものお寺がある。
三千院、日本人ばかりじゃなく外国人にも人気のお寺である。
このような道を歩く。青もみじの道。
作詞:永六輔、作曲:いずみたく、歌唱:デューク・エイセスの名曲・『女ひとり』が、自然と口に出る。
京都 大原 三千院
恋に疲れた 女がひとり
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しかし、恋に疲れた女どころか、その他の人もいない。この日、4月28日の三千院への道。
手すりの向うには、このような小さな川。
三千院の南を流れる呂川である。
呂川、このようなところも。
歩みを進めると、青もみじに包まれる。
この先を左に折れる。
三千院への道。
右手の石垣の向うは三千院。
このような道を進む。
三千院、大寺である。その境内の案内図。
現在地は、中央部の最も下。
三千院の概略、英中韓でも記されている。
さすが、京都。
三千院の御殿門。
三千院、梶井門跡、梨本門跡とも称される天台宗五箇室門跡の一つ。<当院は、皇子、皇族が住職を勤めた宮門跡です>、とも三千院のパンフにはある。
御殿門を入ると、幾つもの看板がある。
11時から、不動尊の百味供養護摩供法要が行なわれるようだ。
受付けを通り進むと、石楠花が咲いている。
客殿に入り、先ほどの石楠花を見る。
五戒が掲げられていた。
五戒なるもの、不殺生戒、不偸盗戒、不邪淫戒、不妄語戒、不飲酒戒、というものである。その一番目は、「殺すな」ということ。
たしかに、そうだ。何ごとによらず殺しちゃいけない。
客殿の前には小さな庭がある。
聚碧園。
苔生した中に、石楠花が咲いている。
聚碧園、小さな池がある。