強い相手と戦えてよかった。

メダルが遠いスピードスケート、ヒョットしてというのが女子団体パシュートであった。前回のバンクーバーでは、銀メダルを取っている。
男の葛西紀明、女の田畑真紀。五輪5回出場、39歳の田畑真紀が引っぱる。

準々決勝で韓国を破った日本、準決勝ではダントツの強豪・オランダとあたる。
ソチでのオランダのスピードスケート、個人男女10種目で21のメダルを取っている。2/3以上。強いなんてものじゃない。強すぎる。面白い。よかった。

今日は、勝っても負けてもあと1レースある。
よほどのアクシデントでもない限り、日本が勝つことは考えられない、ということであろう、日本は田畑真紀を温存した。3位決定戦に備える。
準決勝のオランダ戦に出るのは、前から高木菜那、押切美沙紀、菊池彩花の3選手。

女子のパシュート、400メートルのリンクを6周する。
オランダは速い。半ば過ぎであったろうか、日本はもう4秒以上の差をつけられている。

フィニッシュ。
オランダのタイムは、2分58秒43。準々決勝に続き、またもオリンピック・レコードを更新する。
日本のタイムは、3分10秒19。11秒76の遅れ。どうせなら、これだけコテンパンにやられる方が気持ちいい。強い相手に限るが。
オランダと戦えて本当によかった。

決勝は、ロシアを破ったポーランドと、日本を破ったオランダ。


日本は、3位決定戦で地元ロシアとあたる。こらも面白い。相手にとって不足はない。

日本、菊池彩花をはずし準決勝で温存した田畑真紀を入れる。
前から、高木菜那、押切美沙紀、田畑真紀。


スタート。

3周目ぐらいまでは、日本がリードしていた。
ここでは、0.3秒のリード。

残り2周で逆転される。
とは言っても、僅かな差。

最終周、ロシアのリード、2秒45とひらく。

ロシアのタイム、3分を切る。今までのオリンピック・レコードを上回るもの。
日本、敗れた。

それにしても、オランダは強い。
決勝戦でもオリンピック・レコードを塗りかえた。

日本、4位。
バンクーバーに続いてのメダルはならなかった。
しかし、圧倒的に強いオランダと戦い、ロシアコールの渦巻く中でロシアと戦い、充足感を持って見ていられた。
オランダとロシアと戦え、とてもよかった。満足した。