予測通り。しかし、それよりも。

フィギュア団体は、ペアやアイスダンスがあるから、メダルを狙おうなんてことは、少し無理がある。いたしかたない。
スキージャンプ・ノーマルヒル、日本の4人は揃って決勝へ進んだ。結果は、葛西紀明の8位が最高。葛西、「ノーマルヒルよりラージヒルの方が得意なので、ラージヒルで頑張る」、と話している。是非、そうしてもらいたい。
上村愛子は頑張った。最後のオリンピック、悔いを残さないようにと攻めていた。一、ニ段下りるんじゃないか、と思っていたが、踏みとどまった。上村愛子、立派であった。上の3人が強いんだ。
それよりも、上村愛子の言葉がいい。「自分らしい滑りができた。後悔はない。それが皆さんへ伝われば嬉しい」、と。
上村の言葉、日本人へ伝わる。私たちも嬉しいよ。
スケート500メートルの二枚看板、長島圭一郎と加藤条治、私の予測通りとなった。

メダルは取れなかった。
昨日の5000メートルに引き続き、短距離の500メートルでも、オランダが金銀銅を独占した。
それはいい。凄いことであるが、それはいい。
それよりも、試合の後の長島圭一郎と加藤条治のインタヴューの様子が問題である。
メダルを取れなかった悔しさは解かる。しかし、彼ら二人、共になっていない。まともな応答とは言えない。
視線を右に左に、キョロキョロ。話す言葉も、「お前、日本の代表だろ」、と突っこみたくなるもの。「上村愛子の爪の垢でも煎じて飲め」、と言いたくなった。
この競技、解説していたのは、アルベール五輪の銀メダリスト・黒岩俊幸である。落ち着いた穏やかな解説であった。黒岩俊幸、後進の指導もしているのであろう。おそらく、いい指導者でもあるのであろう。
翻って考える。将来、引退後の長島圭一郎や加藤条治が後進の指導者となった時のことを。
日本の将来、はたして、大丈夫かな、と。