葛西もやった。

ソチ五輪が始まる前、私が予測していたメダル、高梨沙羅を除きその通りとなっている。取るにしろ取らないにしろ。
その中、ヒョッとしてとしていた二人がいる。スノーボード・ハーフパイプの15歳の中学生・平野歩夢と、日本選手団の主将にして最年長・41歳の葛西紀明。
4日前の15歳に続き、41歳もやってくれた。
今日のNHK、夜7時のニュース、この場面から始まった。

41歳の葛西紀明、スキージャンプ・ラージヒルで銀メダルを取った。

葛西紀明のジャンプ第1回目。
美しい。

139メートルの大ジャンプ。
凄いジャンプである。
実は2日前から、未明の競技のライブ映像は見ていない。体力の限界。
別に走ったり跳んだりしているわけじゃなく、ただ酒を飲みながらテレビを見ているだけなのだが、翌日はきつい。
しかし、葛西紀明のこんな凄いジャンプを見ると、やはりライブで見たかった、との思いが起きる。

2回目は133.5メートル。トータルで2位、銀メダルだ。
やったー。

北海道ばかりじゃなく、東京でも号外が出たそうだ。

葛西紀明、こう語る。

続けて、こう。

”レジェンド”なる言葉、40を越した葛西に対し、外国人選手が発した言葉だそうだ。

今、ワールドカップ・ランク第1位であり、ソチ五輪でもジャンプ・ノーマルヒルとラージヒルを共に制したカミル・ストッフはこう語る。
ブレているが、ストッフこう言っている。
「ノリアキと戦うことは常に光栄である」、と。

銅メダルのペテル・プレヴッツはこう語る。
そうだよな。葛西紀明、7回目ののオリンピックだものな。

葛西紀明、初めてのオリンピックは22年前。1992年のアルベールビル大会。

たしかに結果が出なかった。

葛西紀明、オリンピックに7回出て、22年かけて個人種目のメダルを取った。
とてつもなく凄いこと。

葛西、こう語り、こう続ける。
「金が取れなかった。次の目標ができた。次のオリンピックを目指す」、と。
まだ、やる気なんだ。

NHKのニュースには、羽生結弦のメダルセレモニー(表彰式)の映像も流れた。

真ん中に日の丸があがる。
葛西にも、こういう光景を味わわせてやりたかった。
それ以上に、高梨沙羅には尚のこと。