小さな丘の桜。

東京の桜が満開となったという日の翌日、3月23日、近場の小さな丘の桜を見に行った。

下から見ると、さほど咲いているようには見えない。

数十段の石段を上がり、丘の上から見ると、案外咲いている。5〜6分か。或いは、もう少しか。
常の年なら、4月に入ってから初花を見、この状態は4月の初旬から中旬へ移る頃。やはり今年は、例年よりも2週間ほど早い。

高さ2〜30メートルの小さな丘であるが、向こうの方が見渡せる。

桜花の薄衣を通して見える下の家並み、パステルを刷いたよう。

すぐ下にブランコが見える。若いおかあさんと小さな子どもが遊んでいる。
何でもない、ごく普通の日。小さな丘の桜の下では、平和な時間が流れていた。