知恩院。
青蓮院門跡を出、知恩院の方へ。
少し歩くとこの門がある。
黒門。
小ぶりで落ちついた瀟洒な門。
黒門を過ぎ、なお歩くとこの門が現われる。
国宝、三門。
「華頂山」の額を掲げた豪壮な三門である。
その来歴はこのような。
そもそも、浄土宗総本山・知恩院、開基は法然上人であるが、概略このような寺。
本堂である国宝の御影堂、平成大修理中である。
大修理、平成30年までかかる、という。
右手に見えてきたのは、寶佛殿。
寶佛殿正面の僅かに開いている扉から、この佛さまが見えた。
少し先を左に折れる。三門と共に建てられた経蔵が現われる。
その来歴はこう。
向うに見えるのは納骨堂。
この奥へ進んで行くと、勢至堂御廟がある。が、時間は4時半に近い。行かずに引き返した。
知恩院、4時半で閉門となる。青蓮院門跡で、少し時間を取りすぎた。奥深くへは行けない。なお、左の立像は、法然上人像。
法然上人御堂。
修理中の本堂・御影堂の横に連なり、御影堂の修理中は本堂の役割りを果たす。
新玄関の前では、若いお坊さんが二人、何やらしていた。
そのお堂の釣鐘型の窓。
このような窓を見ると、お寺さんの中にいるなーって、心安らぐ。
4時半を過ぎた。周りに一般の人もいなくなった。戻らなくてはならない。
戻る途中、鶯張りの廊下じゃなかろうか、と思われる下を通った。
通りかかった、お坊さんではないが知恩院の関係者らしい人に訊いた。「これも鶯張りの廊下なんでしょうか」、と。その人、「そうです。これも鶯張りです」、と言い、「それよりも、桜が咲いているんですわ」、と言う。この鶯張りの廊下の前の小さな桜の木に。
このように小さな花が。
「どうして今ごろ咲くのでしょうか?」、との問いに、「葉っぱがどうこうすると何々」、とその人は言っていた。正確なことは忘れたが。
いずれにしろ、小さな桜花が咲いていた。
知恩院へ入った三門は、すでに閉まっている。
この道を下って行った。三門の近くへ出た。
その横の方に、この小ぶりな門がある。
総本山知恩院南門。
この門をくぐり、円山公園へ。