パリ+リスボン街歩き (76) 花屋。
青物市場の中には、生花を扱っている店もあった。
このような店である。
しかし、この同じ建物の中の別の通路にこのような所がある。両側にズラーと花屋が並んでいる。
店構えも、すぐ横の青物市場とは異なる。整然としている。
こういう大きな花輪というか花束というか、そういうものを扱う店が多い。
この店も。
奥の方には、切り花もあるのだが。
このような花輪が主のようだ。
一体何に使う花輪なんだろう。第一、普通の人が日常的にこのようなものを買うとは思えない。
店の中では、花の下、茎を短く切っている。
その茎を短く切った花で、こういう花輪を作る。
こういうものを扱う店が軒を連ねているということは、ひょっとしてこの両側の花屋、小売店じゃなく、普通の花屋を相手とする卸業者なのかもしれない、とも思える。
それにしても、花のアレンジ、日本人の感覚とは異なるな。
これも。
美しくないことはない。
しかし、生きた花を、色のついた素材、いわば顔料として使っているように思えてしかたない。
ユーラシア大陸の東と西、両端の人間の美意識の違い、という問題ではあるが。