パリ+リスボン街歩き (75) 市場。

市場があったので入った。
リスボンでは、Aと二人、寝る前に飲むワインとつまみを近所のコンビニで買う程度。デパートにも行かないし、土産に類するものもほとんど買わない。必要があり、ガムテープを近所の雑貨屋に買いに行ったぐらい。買い物など、ほとんどしない。だから、モノを売っている所にも、ほとんど行かない。
このところの私、ほとんど何も買わないが、実は市場は好きなんだ。
トルコ、イスタンブールのグランドバザール。バカデカイ市場であるが、一時期、東欧の共産圏が崩壊後、イコンはじめ東欧の美術品が流れ込んでいた。欲しい、と思ったことがあるが、値を聞いて思い留まったことがある。
モロッコ、マラケシュのジャマ・エル・フナ広場の横に広がるスーク、また、イラン、イスファハンのエマーム広場の裏のスーク。がめつい商売人がウヨウヨいるが、その中を歩くのは面白い。
インド、コルカタ(カルカッタ)のチョーリンギー通りの裏のバカでかいバザール。ずいぶん昔、初めて入った時には、ひょっとして生きては出られないんじゃないか、と思った。しかし、面白かった。
ベトナム、ホーチミン(サイゴン)のベンタイン市場やビンタイ市場も面白い。やはり、デカイ。その中に入ると、ムッとした熱気に包まれる。だから、普段この日本に住んでいる私たち日本人、非日常空間に誘われるんだ。
この他、さまざまな地の市場に身を置いてきた。デリーやウルムチやタシケントなどのバザール・市場に。市場、第三世界の国々のものが面白い。
しかし、ポルトガル、リスボンの市場、厳しい財政事情にあるとは言え、西洋の国である。第三世界の国ではない。その市場、どういうものか。

市場の正面。石造りのガシッとした建物である。

中へ入ると、半分ぐらいは店を閉めている。
時間は、昼近くなんだ。市場としては遅い時間なんだ。閉めている店があって当然だ。開いている店を見ると、どうもここは青物市場のようである。

まだ買い物をしている人もいる。

まだ開いている八百屋の店先。
ニンジン、トマト、ピーマン、玉ねぎ、その他が並ぶ。

こちらの店には、カボチャやリンゴが。
色、鮮やかだ。美しい。

上の方に、トーモロコシがぶら下がっている所があった。

若い男が店番をしているこの店は、まだ開いている。まだ客が来る、と読んでいるんだな。

この店のオジさんは、そろそろ店じまいを始めた。

このオバさんの店もそろそろの模様。
上にぶら下がっているのは、瓜の仲間じゃないのかな。

このオバさんの店は、扱い品目が少なかった。
このオバさん、唐辛子をビニール袋に詰めている。あとは、ニンニクがあるくらい。ビニール袋に詰めた唐辛子を買った。確か、一つ1ユーロ。

その隣りの店は派手だった。
ニンニクや玉ねぎなどが、いっぱいぶら下がっている。

と、横からこのオバさんが出てきた。
腕まくりをした元気印のオバさんであった。