みんぱく(続き)。

みんぱく(国立民族学博物館)の常設展示、オセアニアから始まりアメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、西アジア、東南アジア、南アジア、中央・北アジア、中国、朝鮮、アイヌ、そして日本、と大きく分けられている。その他に、言語、音楽、という括りの展示がある。
オセアニアの次はアメリカだ。
大きなこれが迎えてくれる。

北米先住民のトーテムポール。
アメリカのゾーンには、北米、中米、南米の諸々の物が並ぶ。
棟方志功の影響を受けた、イヌイットの版画家の作品なんてものもある。小学4、5年生かと思われる女の子が、デジカメでメキシコの想像上の動物を模ったアレプリヘを撮っていたりする。
でも、すっとばす。先を急ぐ。
ヨーロッパのゾーンも省いてしまおう。写真はいっぱい撮ったのだが。
常設展とは言っても、その展示、時に応じて変わっている。以前のヨーロッパゾーンには、ロマの人たちの移動用の馬車があった。馬車の中に何でもが詰まっている、とても大きな馬車であった。今回はしまわれていた。
アフリカのゾーンへ移る。

文明の始まりはアフリカだ。
<アフリカ大陸は、世界でも早くから農耕や土器製作がはじまった土地である。アフリカの人々は、・・・・・>、と説明にはある。

今のガーナにアシャンティ王国はあった。早くからヨ^ロッパと交易をしていた、という。これらの物は、そこから生まれた物だそうだ。

これが面白い。
たしか、今のガーナだ。散髪屋の看板だ。
カリフォルニア・ヘアー・カット、アメリカン・ヘアー・カット、USAカットなどの中に、トーキョー・ヘアー・カットなるものがある。描かれた顔もモンゴリアンであり、日本人である。面白い。アメリカと共に日本信仰があったもの、と思われる。
20年近く前まで、アジアの国へ行くと、その国の若い連中が、「日本へ行きたい」、とよく言っていた。その頃の彼らアジアの若者の視線の先は、アメリカか日本であった。どうも、アフリカでもそうであったようだ。
しかし、今現在は、恐らく違うだろう。アメリカは変わらないかもしれないが、その次は日本ではなく、恐らく中国であるだろう。
日本人としては、何とも複雑な気持ちはあるが、あちこちで見聞きする現象からして、そういう流れになっていること、認めざるを得ない。


面白い造形だ。
ナイジェリアのヨルバ族による、ビーズ製の人像。

パレスティナ・ディアスポラの花嫁の部屋。
<イスラムの慣習にもとづき、女性の生活空間が男性と別に・・・。結婚式もそのひとつで、花嫁は親族の女性に囲まれて・・・>、と説明にある。

アジアゾーンへ入る。


祇園祭の山鉾巡行も近いが、これはインド、チェンナイ(マドラス)の山車である。
山車には、<チェンナイ(マドラス)の中心部にあるバールッタサーレティ寺院の主神・バールッタサーレティが納められている>、とある。

インドと言えばリクシャーだ。
少し小さいが、前はオートリクシャー、後ろはリクシャー、自転車で漕ぐリクシャーだ。懐かしい。

ワヤン人形。
<インドネシア、バリ島の影絵人形芝居ワヤン・クリットに使われる。ここには、マハーバーラタの主な登場人物を集めた>、とある。

ラオス、ルアンババーンの寺院の本堂。
<上座部仏教の寺院は、俗人の信仰の場であると共に、その多くが僧の生活と修業の場となっている。本堂ではしばしば僧による説法や勤行がおこなわれる>、そうだ。

”各民族團結”、と書いてある。中国のゾーンだったかな。

これは、ウズベクの炊事場。
ノン(パン)を焼くためのかまどと、炊事用のかまどが並んでいる。何十年か前のものであろう。