みんぱく。

みんぱく(国立民族学博物館)、今和次郎の特別展ばかりじゃなく、本館の常設展へも久しぶりに。みんぱく、日本が世界に誇る博物館である。

みんぱく(国立民族学博物館)、1974年、大阪万博の跡地に創設された。一般に開館したのは1977年。初代館長は梅棹忠夫。
博物館機能と大学院教育の研究所を併せ持っている。
これは、その施設図。

そうなんだ。
だから、ここは面白い。

こういうことである。
そのモットーは、「地の先へ。知の奥へ」。

イントロダクションの廊下にはこのような展示がある。これは、「これは、何?」というもの。

こういうものだそうだ。

次にはこういう展示と問いかけが。

それぞれ、こういう仮面だそうである。
まだ他にも、こういう展示と問いかけがある。展示室へ入る前の予行演習でもある。「どうだ。面白いだろう」っていう。

本館の展示場案内図。
下に出ているが、左右、つまり南北の長さ140メートルである。東西の長さもその程度。見て回るのも疲れる。次々に面白いものが出てくるので歩いているが、そうでなけりゃ御免蒙りたい広さ。
展示場へ入る前に音声ガイドを借りる。日本語ばかりじゃなく、英語、中国語、韓国語の音声ガイド、いずれもタダ、無料である。これも、みんぱくのいいところ。日本人ばかりじゃなく、外国から来た人たち喜ぶよ。

まずは、オセアニアの展示から。

オセアニア、民族学の視覚的側面から言えば、アフリカと並びとても面白い地域なんだ。

オセアニア、仮面の宝庫でもある。

オセアニアの展示室に入った時から目に入っていたが、ミクロネシア連邦、サタワル島の漁撈用アウトリガー・カヌーだ。
名前は、チェチェメニ号。サタワル島から沖縄まで、3000キロの航海を成し遂げた、とある。

オーストロネシアことば聞きくらべ、となっている。クリックして、オセアニアの言葉を聞き比べる。

より専門的というか、より突っ込んだこういう展示もある。
その説明には、
<オセアニアで話される約1200の言語は、共通の祖先から分枝を繰り返して発達したことがわかっており、オーストロネシア諸語と呼ばれる。これらの言語の発達史と現在話されている場所を組みあわせることで、話し手の移動ルートを知ることができる>、とある。
みんぱく、間口は広い。それでいて、奥も深い。
だから、面白い。