赤になった、松井秀喜。

松井秀喜、今日のアスレチックス戦では、3安打、しかも、サヨナラ打を放ち、チームの連敗を4で止めた。
ロサンゼルス・エンゼルスに移った松井秀喜、今は、赤ゴジラと呼ばれているようだ。
このところ暫く、近場の桜のことばかりが続いたが、実は、少し前に始まった、大リーグの松井のことは、気にかけていた。開幕戦で、挨拶代わりの一発を、スタンドに放り込み、ロサンゼルス市民の心を掴んだ松井、その後も、順調に打っている。
まだシーズンが始まったばかりだが、6試合で、24打数、10安打、打率4割1分7厘、2ホームラン、5打点、という数字。出足は、いい。
松井グッズでスタンドを真っ赤に染め、ギネス記録を更新したとか、Qちゃん・高橋尚子が始球式をしたとか、の色ものもあったが、エンゼルスは、広告収入だけでも、元を取った、との報道もあった。もし、そうならば、これからも、松井を大事にしてもらいたいものだ。
監督のマイク・ソーシア(この人、エンゼルスと18年に及ぶ超長期契約を結んでいるそうだが、ホントかな。名将らしいが)は、松井秀喜について、「ヤンキースでは、あまりに低い評価であった」、と言っている。だから、今、松井を4番に据えている。松井の望む、守備につかせたゲームもある。松井も、応えている。
年俸は、ヤンキース時代の半分以下になったが、松井、ロスに移って良かったんじゃないかな。穏健な性格の松井、ヤンキース時代と同じく、チームの同僚との関係もいいようだし。エンゼルスのチームリーダーのトリー・ハンター(彼も、凄いプレイヤーだ)は、今日の松井のサヨナラヒットの後、こう言ったそうだ。
「オレは、初めから言ってただろう。”マツイは、静かな暗殺者”だって。マツイは、何にも惑わされない、それが彼の怖さだと思う。これは、単なる始まりだ」、と松井のここぞの精神力の強さを、讃えたそうだ。
松井には、T.ハンターのこの言葉を、シーズンを通し実践してもらいたい。
シーズンを通し、3割、30HR、100打点、を目指してもらいたい。
井上ひさしが、死んだ。75歳。肺がんで。
さまざまな顔を持っていた。文化功労者、芸術院会員、「九条の会」の呼びかけ人でもあった。しかし、私にとっては、「ひょっこりひょうたん島」の井上ひさしを思いだす。
1960年代の半ば、故あり、通常の人の倍の期間、大学に在籍していた私、まだ学生であったが、仕事ともいえぬ仕事もやっていた。金はないが、時間はあった。夕刻、NHKから流れる「なーみをチャプチャプ・・・・・」、というテーマ曲から始まる、「ひょっこりひょうたん島」の映像は、よく観ていた。ドン・ガバチョを。
井上ひさし、国を、というより、それを構成する人を、考えていた人じゃないかな。