今日の桜。

近所に、小さな丘がある。3〜40段の、いや、もう少しあるかもしれないが、石段があり、上には、小さな社がある。無人の社で、名も知らない。
その斜面一帯に、桜の木が植わっている。そこそこの数、100本前後あるのでは、と思われる。花の名所、などということには、ほど遠く、もちろん、どこにも出ていない。しかし、ごく限られたローカルな花の見所ではある。
1週間ほど前、見に行った。どうなっているかな、と思って。もう蕾になっているかな、と思って。

1週間前、やはり、まだ蕾とはいえぬ状態であった。
今年の開花、例年よりも早い、と言われていたのだけれど。もう少しかかるな、という状態であった。

今日の夕刻、また、見に行った。これは、1週間前の上の木と同じ木。
このところ雨が降ったり、寒い日が続いていたりしたので、どうかな、とは思っていたが、やはり、そうは大きな変化はなかった。それでも、よく見ると、1週間前には見られなかった、はっきり蕾だと分かるものが、幾つか見られた。

近寄ってみると、薄っすらとピンクに染まった蕾が、幾つかある。
彼ら、確実に動いているな、息をしているな、ということがよく解かる。

あちこち目を凝らすと、ポツン、ポツンと、小さな花が咲いているのが見つかった。
木によって、咲いている、というにはややほど遠いが、薄いピンクの花を幾つもつけている。この状態、何というのか知らないが、一分咲きとは、おそらく、こういう状態を指すのではないかな。
今日の桜は、一分咲き。また、何日か後に、見に行くことにしよう。
把瑠都は、今日も勝ち、大関昇進を確実なものにした。
大阪の桜も、まだ二〜三分咲き程度だろうが、大阪場所の把瑠都は、一足先に、満開となった。