東博の桜(続き)。

3月22日、例年より2週間近く早く、”東京の桜、満開”宣言が出された。
東博へ行ったら、ほぼそういう状態ではあった。ソメイヨシノ、ヤマザクラ、多くの桜木、ほぼ満開と言ってもいい状態である。
しかし、東博の幾つか思い入れのある桜木、未だ開かずというものもあった。本館前のヨシノシダレや本館裏のオオシマザクラ、それに、平成館の前の優美なシダレザクラ。
で、1週間後、また東博へ行った。花を見るために。

東博の桜木のシンボルのひとつ、本館前のヨシノシダレ。
1週間前には、ほとんど花をつけていなかった。1週間後には、ほぼ満開であった。

庭園へ入る。
1週間前にはほとんど花のなかった本館裏のオオシマザクラ、花をつけている。あと一歩で満開といった状態。
その隣り、1週間前には盛りを謳歌していたエドヒガンシダレザクラは、元気がない。

オオシマザクラ、白っぽい上品な花色である。

1週間前全盛であったエドヒガンのシダレザクラは、このような姿になっている。
桜花、その命は短かい。
花に限らず、この世のことごと、その命、すべて短かい。
そう心せねば。改めて思う。

本館裏から転合庵の方を見る。
池の面には、1週間前には見られなかった桜の花びらが落ちている。川面ならば花筏であるが、池の面では”筏”とは言いづらいが。

表慶館わきのヨシノザクラも盛りを過ぎ、地表に”花の塵”を築きつつある。

平成館前のシダレザクラ。1週間前、3月22日には、このような状態であった。

1週間後には、こうなっていた。
この日、満開となり、優美に枝垂れていた。