助けなきゃ。

半月ばかり、ノーテンキなことを書いていたが、その間に、世間では、いろいろなことがあった。
小沢一郎vs検察問題が、動いて(それにしても、今日のNHK、中途半端な時間にニュースを流す、なんてテロップを出していたが、それほどのものかな)いたし、国会も始まった。JALも破綻したし、小林繁と浅川マキが死んだ。
小林の葬儀には、多くの球界OBがの顔があったが、江川卓は、「混乱を避けるため」という理由で、出ていなかった。ケンカっぱやい、川藤や江本あたりに殴られるとでも思ったのかな。浅川マキの家族の連絡先が、当初、解からなかったらしい、というのも、いかにも浅川らしい。
初場所も始まったと思ったら、明日はもう千秋楽。白鵬が勝手にコケて、楽日を待たず、朝青龍の優勝が決まってしまった。
そんなことより、ハイチで、デカい地震があった。
クーデターだ、なんだか、だってんで、元々ちゃんとした国の体をなしていない国だそうだ。世界最貧国のひとつでもある。死者10万人とも20万人とも言われるが、もちろん、正確な数は解からない。
被災者は、300万に達するかもしれない、という。国の全人口6〜700万という国でだ。助けなきゃいけないだろう。日本人も。小沢や、JALや、朝青龍が、どうのこうのと言う前に。
世界は、日本だけで出来ているのではなく、日本とアメリカだけで出来ているのでもない。また、G8やG20だけで出来ているのでもない。世界は、その10倍ぐらいの国で、構成されているのだから。日本人も、助けなきゃ。
まだ、ハイチへの義捐金や支援金の寄付をしていない人は、来週、郵便局へ行ってもらいたい。現役世代は、応分に、収入は年金だけだよ、という年寄り世代は、ほどほどに。宛先は、日赤でも、ユニセフでも、何でもいい。
それにしても、日本政府は、救援隊の派遣も遅れた(アメリカや中国やヨーロッパ諸国は、発生翌日には、派遣した)が、国としての支援額も少ない。今日の朝日には、国連事務次長(この人、日本人なんだ)が、そう指摘している、との記事がある。
それによると、日本が出した支援額は、たった532万ドル。今までに集まった支援額の、1.1%にすぎないという。ヨーロッパ諸国は、ドイツの3000万ドル強を筆頭に各国千万単位、中国も追加支援額を入れればそう。アメリカなんて、1億6390万ドル、全体の1/3を占めている。
来週初め、カナダで開かれる、ハイチ支援の閣僚級会議で、岡田克也が日本の追加支援策を発表するらしいが、それにしてもだ。
国としての当初支援額が、5億円弱とは、何ということ。国民ひとり当たり、5円にもならないじゃないか。小沢が、金庫にしまっておいたという額と、そう変わらないじゃないか。鳩山が、お母さんから貰っていたというお小遣いよりも、少ないじゃないか。日本人として、少しどころか、恥ずかしい。
カリブ海の国で近い、ということばかりでなく、アメリカは、こういう時には燃えるんだ。やる時にゃやる(時々、余計なことまでしてくれるが、それは、今は措く)。それが、アメリカだ。国ばかりじゃなく、「Hope for Haiti Now」ってマドンナはじめ、多くの芸能人が歌を歌って寄付を募っている。
ABCのニュースの映像を幾つか転載しておこう。今のハイチ、こういう状況なんだ。

食べ物も水も、充分いきわたらない。ハイチの首都・ポルトープランスでの映像。

地震発生後、10日以上経った今でも、略奪は続いているという。
お巡りが、銃で威嚇しても、地震で壊れた商店からの略奪は、あとを絶たないらしい。食べ物や水がないんだから。

レオナルド・ディカプリオは、100万ドル(1億円弱)寄付をした。
はたして何人いるのか解からない、愛人騒動で謹慎中のタイガー・ウッズは、300万ドル(3億円弱)を出したらしい。”ゴメンナサイ料”も入っているのかもしれないが、さすが、タイガー。
アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットのカップル、ジュリア・ロバーツ、ジョージ・クルーニー、これらハリウッドのナイスガイやいい女も、自ら寄付するばかりでなく、アメリカの一般大衆からの募金活動に加わっている。

この人は、デイヴィッド・ブレイン。私は初めて知ったが、アメリカでは知られたマジシャンだそうだ。
15日から18日にかけて、ニューヨークのタイムズ・スクェアで、72時間の間マジックをし、ハイチへの支援を訴えたのだそうだ。
持っている幕には、赤十字へ寄付をしてください、と書いてある。

少しくたびれた感じだが、真ん中の人は、ビル・クリントン。ハイチのポルトープランス空港に着いた救援機からの、救援物資の積み降ろしを手伝っている。
カミさんのヒラリーは、表舞台で頑張っているが、元大統領も、裏方で力仕事もやっているんだ。
ビル・クリントンは、アメリカ国民にこう言っている。「ハイチの人に、食べ物や飲み水やシェルターを届ける為に、あなたは、金を出してくれ、寄付をしてくれ」、と。

カナダの赤十字の看護婦が、ケガはしたが助かった、10歳の子供に包帯を巻いている。

崩壊したガレキの上に座っている人。今も、であろう。
助けなきゃ。こういう人を。
世の為、人の為になることなんか、何にもしていない日常を送る私でも、そう思う。
寄付、まだの人、来週、よろしく。
なお、税制が変わってなければ、1万円を越えた分は、所得控除になる。念の為。