三菱みなとみらい技術館。

何か具合が悪くなってきた。ひと月ほど前、１０月に入り菅義偉とドナルド・トランプのことが多く報じられるようになってから。
トランプについては、周知のように稀代の嘘つきなのでそれはそれでいいのだが、菅義偉については、その顔を見たり声を聴いたりする度に気持ちが悪くなってきた。気色悪いんだ。
安倍晋三も好きではなかったが、気色悪くはなかった。学術会議会員の云々ばかりじゃなく、菅の映像や声を聴くこと自体が気色悪くなった。テレビのニュースショーは以前から見ないが、夜７時と９時のＮＨＫニュースだけは見ていた。が、９時のニュースウォッチ９も見なくなった。MCの有馬何某と和久田何某はやけに声を張り上げているが、それは形だけ。所詮は政権べったり。嫌になり見なくなった。
ともかく菅義偉の映像や声は聞きたくなくなった。気色悪く具合が悪くなってくる。
で、３、４日、ブログを休もうと思った。が、３、４日では済まなくなった。ひと月ばかりが経ってしまった。ともかく具合が悪い。主たる原因は菅義偉なのであるので始末に負えない。どうしてあんな気色悪い男が日本の総理なのか、詮無いことを思ってしまう。
実はその後、肺炎になってしまった。何年か前から、年に１、２回肺炎になるようになった。が、今回は入院にいたらない軽い肺炎で抗生物質を服用した。３日後、この木曜の５日に撮るＸ線写真で決着をつける。

横浜であと一か所行った。
９月中旬、ＪＲ東日本のホテルメッツで目を覚ますと、級長の小澤からのメールが入っていた。
忘れたものを取りにプロット４８に行く時は、タクシーの運転手にこの住所を言えばいいとの。運転手にそう言うとすぐ分かった。プロット４８でも前日級長が段取りをつけてくれていたとおり、スムーズに小さなリュックが出てきた。
さあて、その後どうするか。
ランドマークタワーが見えている。その近くに三菱みなとみらい技術館がある。そこへ行ってみよう。
１０数年前、トヨタ博物館へ行ったことが思い出される。
１０数年前、京橋にギャラリー山口があった。ギューちゃん（篠原有司男）が日本へ帰ってきた時にはそこで展覧会をやっていた。ギューちゃん、ニューヨークから手に持てる作品を持って帰ってきてギャラリー山口で売ってもいたんだ。
ギャラリー山口の女性オーナーはその後、自死した。貸し画廊に特化するんじゃなく、企画展をしながら画廊を維持するのは厳しいものがあったと思われる。
出てきた図録によると、２００７年の初めギューちゃんはギャラリー山口で個展をしている。私が行った時にはギューちゃんがいた。その２年前にギューちゃんに描いてもらった、私の顔を描いた作品がどこかへ行ってしまいなくなったと言うと、「しょうがねーな」と言いながらまた描いてくれた。「バイクに乗った絵にしよう」と言って。
その時ギューちゃんは、「この秋、豊田市美術館で大きな展覧会をするんだ」と言っていた。「行きますよ」と応えた。
その年の秋のある日、突然、ギューちゃんの展覧会を見に行こうと思った。東京駅に向かい新幹線に飛び乗った。名古屋で降り、名鉄に乗り換え１時間ばかり豊田市美術館へ行った。素晴らしい美術館であった。
ギューちゃんの展覧会も凄かったが、常設展も充実していた。
その後、翌日じゃなかったかと思うがトヨタ博物館へ行った。豊田佐吉の紡織機以来、世界のトヨタの現在までの模様が展示されている。それが面白い。
三菱の技術館へ行こうと思ったのも、そういうことがあったからかもしれない。

三菱みなとみらい技術館。
何となくオッシャレー。横浜だ。

入る。

いきなりロケット。

こういうものらしい。

空気を切り裂くような物体。

ＭＲＪだ。
三菱重工が社運をかけて進めてきたプロジェクトである。

これ・・・

こう。

１００万点を超える部品だそうだ。

これは・・・

こういうもの。

三菱の空へ、宇宙への挑戦だ。

神風号が中央に見える。朝日新聞がヨーロッパから日本へ飛ばした飛行機だ。

１９３９年、ゼロファイターが中央に見える。ゼロ戦だ。

ガガーリンがいる。糸川英夫もいる。

そしてこう。

こう・・・

ここは・・・

しんかい。

６５００メートルまで潜る。

海上、地上、空中、宇宙、さまざまな分野に手を出している。

原子力分野にも。
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１５０年前、三菱重工は岩崎弥太郎によって創業された。
三菱、巨大企業となった。が、今思う。時代に取り残されたのじゃないか、と。
紙の上、いや紙でさえない仮想空間で事業展開しているＧＡＦＡに。今や重厚長大産業の時代ではなくなった、と。

錯視のコーナーも。

プロット４８からのろのろと歩いていたら、このおじさんに行きあった。
フードトラックならぬフード自転車である。おじさんは、「野毛の中華屋だよ」と叫んでいる。
「おじさんの写真、撮ってもいい」と訊くと、「どうぞ幾らでも」との応え。これを撮った。

安い。

ランドマークタワーを過ぎ、動く歩道から港、海の方を見る。
横浜、おそらく最後の横浜である。