リーダー。

どの業種に自粛要請の網を掛けるか、昨日の国と東京都との折衝、強い権力を持つ国が押しきるだろうと思っていた。
が、どうもそうではない。
東京が休業要請を出すとしていたデパート、ホームセンター、理髪店などは、自粛要請をしないとなった。自粛要請の網を掛けるとしていた居酒屋も、時短営業で可となった。国が東京都を押しきったように見える。
しかし、小池百合子の方がしたたかである。スピード重視でまず網を掛けなきゃいけないのに、国はのんびりしている。まず都民の命を守るという危機感を、国との折衝の中で都民、国民に印象づけた。
小池百合子は、まずウイルスを押さえこむことを考えてるな、と。経済再生大臣・西村康稔と小池百合子のリーダーとしての格の違いである。
小池百合子、西村康稔を通じて安倍晋三と対峙している。この両者、話し方こそソフトだが、共に頑固者である。
小池百合子、今日の会見には何やら可愛げなマスクで出てきた。自分で手縫いする暇などないであろうから、小池百合子ファンから届けられたものであろう。
翻って安倍晋三は、小さなマスクを使い続けている。おそらく全所帯に2枚配ると言っていた布マスクであろう。安倍晋三、今回の新型コロナウイルスが収束するまで、この小さな布マスクをつけ続けるだろう。頑固に。それでこそリーダーである。
小池百合子、休業要請を出した中小企業に、1店舗50万円、2店舗以上持つところには100万円の協力金を出す、とも語った。これは東京だからできること。他の道府県ではできない施策であろう。神奈川県知事や埼玉の知事は東京と同じようにと語っているが、協力金に関しては何ともという状況。そりゃそうだ。
北海道知事・鈴木直道に次ぎ全国で2番目に若い大阪府知事・吉村洋文は、東京は別格、大阪は同じようなことはできない、と語っている。
はっきり言って、東京のようなゆとりがない。何しろ10年前の大阪府は、5000億円の債務があった。それを橋下さん、松井さん、そして僕で返済してきた。債務解消のメドはついた。が、東京のような給付はできない。しかし、何とか大阪府として何らかのことを考えている、と。
大阪府知事・吉村洋文も頑固者である。リーダーの条件を具えている。
さまざまな業界団体があることは知っているが、日本水商売協会という一般社団法人があることは初めて知った。
今日、その協会のトップが銀座のクラブのママや新宿のホストクラブのホストを引き連れ、自民党政調会長・岸田文雄を訪ねている。
夜の接客業がさまざまな支援策の対象から外されている、業種差別である、と日本水商売協会という社団法人のトップは語る。この女性トップもリーダーの条件を具えている。
が、このリーダー、こういうことも語っている。、
ナイトクラブのホステスもホストクラブのホストも個人事業者である。これらの人たちへも総理大臣・安倍晋三が言った個人事業者への100万円給付を実行しろ、と。
水商売の皆さんへのこのような補償、やはり自民党が頼られるんだ。岸田文雄を通しての安倍晋三、どうするか。
元より水商売って、そういう危うい商売なんだがな。