ジャック・アタリの言葉。

「この事態に至っては」、という時のNHK、ジャック・アタリを引きだしてくる。
いつの時だったか思い出さないが、今までにも2、3度そのようなこと、ジャック・アタリが出てきた覚えがある。
昨夜11時からのETV特集 「緊急対談 パンデミックと世界 海外の知性が語る展望」、アメリカの政治学者、イスラエルの歴史学者に続いてジャック・アタリが出てきた。道傳愛子が、世界の知性の考えを聞き出す。
ミッテラン以降、サルコジもオランドもフランスの政権が右であれ左であれアドバイスを受けていたジャック・アタリ、まさにフランスのみならずヨーロッパの、いや世界の知性である。ジャック・アタリの言うこと、解りやすい。安心感がある。
ジャック・アタリ、昨日はこう語っていた。
新型コロナウイルスに対するには、利他主義ということが必要だ、と。
利他主義が引いては自らに戻ってくる、と。それは合理的な利己主義と言える、と。それが現在のパンデミックを克服する、と語る。
しかし、世界は今、自国主義に向かっているし、独裁主義への動きもある、と語る。
独裁云々というところではハンガリーという言葉も発した。共産主義政権崩壊以来、EUの一員となったハンガリーは今、酷い国となっている。反移民、反ユダヤ、ポピュリズムの極みの極右政権が続いている。
ジャック・アタリは、利他主義ということができなければ、自国主義となり独裁主義、独裁国家となる、と警告を発している。そういうように流れている、と。
まさにその通り。
ジャック・アタリの言葉、ドナルド・トランプと習近平に聞かせたいが、トランプも習近平も日本のNHKEテレなど見ていないであろう。
それが残念。
彼ら二人にとっても、世界にとっても。