足利CON展(3) 染める 繋ぐ。
そもそも松村記念館、その正門、主屋、内蔵は国登録有形文化財となっている。
ビニールがかかっているので読みづらいが、松村記念館の概略が記されている。
主屋。100坪(約330㎡)。
木々の間に。
廊下を進む。
政治家、文人、さまざまな人が訪れていたそうだ。
「不動如山」の扁額が見える。武田信玄の旗指物「風林火山」だ。揮毫はあの東郷平八郎。
長尺の藍染めのように見える。
このような作品。≪つぐ、つなぐ≫。作家は三上愛、とある。
染めた和紙をつなぐ、繋いでいるんだ。
紙(いや、布かもしれない)を貼った趣きのある箱から、藍染めの紙が繋がって出ている。
何枚もが繋がって。
継ぎ接ぎしている。
作家の三上愛さん、こういうものを見せてくれた。
糸くずのようなものが入っている。
染められた糸くずのようなものも継がれている。
見ている内に、浅草のアミューズ・ミュージアムのことを思いだした。
アミューズ・ミュージアム、この春閉館したが、スカイツリーができた頃学生時代の古い友達連中と見に行き(昇ったりはせず)、その後アミューズ・ミュージアムへ行った。田中忠次郎のコレクション、<青森のぼろほどみごとなぼろはない>、と謳っていた。「BORO」と称して。
津軽の襤褸綴じを思わせる。
三上愛の作品、洗練され過ぎている嫌いはあるが。
繋いで、継いでいる。とても美しい。
こうして見ると、染めた和紙に染めた布を「つぎ、つがれ」ているように思えてくる。
ガラス障子から入る光に浮かぶ「つぐ、つなぐ」。
それにしても、藍って美しい。
不覚をとった、うっかりしていた。
村田諒太のリターンマッチを見逃してしまった。後のニュースで知った。
WBA世界ミドル級タイトルマッチ、村田諒太、2回でTKO勝ち、9か月ぶりに王座に返り咲いた。
その後のニュース映像で村田のパンチは見たが、ライブでないとよかったな、嬉しいなの思いは半減するな、やはり。