MOTコレクション・オンゴーイング。

MOTへ行く楽しみのひとつは常設展にある。常設展とはいえ、何か月かに一度は展示替えを行っている。もっとも、ほとんど出ずっぱりの人気者もいるが。

MOT、企画展が二つに常設展という組み合わせが常である。

MOT Collection コレクション・オンゴーイング。
そのポスターにフューチャーされているのは、ロイ・リキテンスタインの≪ヘア・リボンの少女≫。

常設展の入口でこのような小冊子をくれる。今回の展示の特長を16ページで。
なお、表紙には、豊嶋康子≪安全ピン≫。

「紙の仕事」という特集がある。
オノサト・トシノブや福島秀子、中西夏之、李禹煥らのドローイングに加え、吉岡徳仁の広げるとイスになる紙の作品≪Honey−pop≫も。

辰野登恵子≪ばら色の前方後方≫。
MOT、1995年に開館した。その最初の企画展「日本の現代美術1985−1995」でMOTは既に辰野登恵子の作品を展示している、という。しかし、辰野登恵子の作品、難しい。私には、よく解らない。

これも辰野登恵子の作品。
タイトルは、≪AIWIP−16≫。

小冊子の裏表紙にフューチャーされているのは、豊嶋康子≪パネル#19≫。
パネルの表裏、豊嶋康子の作品、確たる覚悟を感じさせる。

今回のMOT常設展、このアトリウムでの展示のみ撮影が許されている。

古いプレイヤー。

この3人によるインスタレーション。
タイトルは、≪without recordsーmot ver.2015≫。

こういうものなんだ。

実はこの日、常設展の中に入り少ししたらミュージアム・ツアーに行きあった。で、私もついてまわった。
前の二人の女性が、どうもMOTの学芸員のようである。丁寧に説明してくれる。
ついて歩いている人は10人ばかりであっただろうか。中には、メモをとっている優等生もいる。常設展のツアー、このアトリウムで終わる。が、学芸員の女性、「ご希望の方がいれば3階も」、と言う。私を除き全員が手をあげた。
私は、地下のレストランで遅い昼飯を食べたかった。腹が減っていた。
MOT、時間のない時には2階のカフェでフォーを食う。だが時間のある時には、地階のレストランで定食を食う。その時の都合で野菜、肉、魚のいずれかの定食を。いずれも1680円。MOTの会員である私は5%引き。五穀米の定食、私にはやや多いが美味いんだ。

ゆっくりと食事をした後3階へ。
下のアトリウムを見下ろすと、このような光景。

”without records−mot ver.2015”。

ガラスを通し外の情景が見えた。
MOTの外、この時間でもピクサー展へ入ろうという人の行列が続いている。

1階アトリウムのすぐ横に、このようなものがあった。MOTの今までの流れを示すもの。
ロイ・リキテンスタイン、デイヴィッド・ホックニー、三木富雄、・・・・・。

こちらからも。

1階の窓側、こういう状景。ガラス窓の外には、ピクサー展へ行く人の列。
その前にこういう作品。なんだかねじりんぼうのような作品。素材は鉄。
大竹豊江≪Untitled≫。
大竹姓のアーティストなんて、大竹伸朗と大竹しのぶの二人しか思い浮かばない。大竹豊江なんてアーティスト、まったく知らなかった。
その大竹豊江さん、こういう人であった。

いや、びっくりした。
ブラジルの文化勲章を受けているなんて。

ミュージアム・ショップには、3000円の”LUCKY BAG”があった。”LUCKY BAG”、文字通りの福袋。
今までの図録も50%OFF。

絵葉書もまとめて幾ら。

こういうものがあった。
3000円以上お買い上げの方には、MOTロゴボールペンをプレゼント、というもの。なくなり次第打ち切り、と記されているが、なくなったようだ。終了しました、との紙が貼ってある。

PIXARオリジナル・ルートートというトートバッグが、売り出されていた。こちらは税抜き3600円。割引きなし。

5月下旬、MOTから封書が来た。
<しばらく充電します>、とのことだが、期間は未定である。ある程度長期にわたる模様である。
MOT、年中いつでもフリーパスの会員になっているが、行くのはせいぜい年に2、3回。上野の東博などに比べ、やはり不便なんだ。
そうではあるのであるが、しばらくMOTへ行けないのは少し寂しい。


今日、6月23日、沖縄慰霊の日である。
糸満、摩文仁の平和祈念公園で記念行事が行われた。
沖縄県知事の翁長雄志、「沖縄の心の原点」を語る。安倍晋三、目を瞑り聞いていた。
そして、今上天皇も、おそらくその様を見ておられたのではないか。翁長雄志の語る「沖縄の心の原点」にその心を重ね合わせて。