安倍晋三のお抱え相撲 御前相撲であった。

今の安倍晋三は恐いもの知らず、立ち向かえる者など誰もいない。野党があるじゃないかなんて屁でもない。話しにならないよ、現実は。
で、安倍晋三、トランプとは先月もニューヨークで会っているし、来月も大阪で会うのであるが、令和と改元された今月は、令和初の国賓として東京へ呼ぼうと考えた。トランプの耳に心地よいことを囁いた。
ゴルフをしよう。世界のアオキも呼んで一緒に回ろう、と。青木功も７５歳となる。タイガー・ウッズやジャック・ニクラウスとは友達であるが、お国のためになりたいな、とも考えているであろう。安倍晋三の指名を断ることなどできない。午前中、安倍晋三のリクエストにつきあった。
夕方からは相撲である。
日本相撲協会の今日の対応を見ていると、理事長・八角以下の親方及び全力士、日本政府、いや安倍晋三のお抱え相撲、その力士、という思いを抱いた。江戸時代の大名のお抱え相撲である。抱え主である日本政府、いや安倍晋三の前での御前相撲であった。
正確には、安倍晋三とトランプの目の前での御前相撲であるが。

３時すぎの国技館前。
十両の取組みも終わり、幕内土俵入りが始まろうというのに、この行列。手荷物検査や金属探知機検査でなかなか進まないそうだ。横綱土俵入りも終わっても。
で、協会は、幕内の取組み時間を少し遅らせたそうだ。そりゃそうだ、皆さんせめて幕内の取組みあたりからは見たいもの。

升席の一部が取り払われて黒いカバーで覆われている。
このような光景、初めて見る。

三賞の受賞状況が流れた。
勝ったらという力士、玉鷲以外すべて受賞した。若手力士ばかり。朝乃山、志摩ノ海、阿炎、竜電の４人、みな心地いい受け答えをしていて、気持ちいい。

４時４５分ごろであったであろうか、黒い車列が国技館へ入ってくる。
安倍晋三とトランプが着いたようだ。

升席に設えたカバーが外され、４つのソファーが現れた。これも初めて見るものである。
今までにも何人もの貴賓が国技館に来ている。
イギリスのチャールズ皇太子とダイアナ妃、フランスのシラク大統領にいたってはそれこそ何度も何度も相撲観戦に訪れている。いずれも今回のような対応はとっていない。升席を潰してそこにソファーを置くなんてことは。
日本相撲協会理事長の八角以下、日本国内閣総理大臣・安倍晋三の要求に「承知いたしました」と従った、と思える。日本政府、乃至は安倍晋三のお抱え相撲となったんだ。
相撲文化に詳しい相撲記者の長老である杉山邦博さんに、日本相撲協会の対応は如何なものか伺ってみたい。

制服の警察官ばかりじゃなく、私服の日本のＳＰ、アメリカのＳＳが見張る。

５時すぎだったであろうか、安倍晋三夫妻とトランプ夫妻が姿を現す。日本相撲協会理事長・八角の先導で。

国技館館内の観衆、ドウーと湧く。
驚くほど自然に。皆さん、スマホをかざす。国技館の皆さん、トランプを歓迎している。

安倍晋三の策は当たった。

升席に設えたソファに座る安倍晋三、ドナルド・トランプ、メラニア夫人、そして昭恵さん。
１０数年前、現役の頃には年に１、２回国技館の升席に座っていた。胡坐をかいて酒を飲みながら相撲を見る。それが升席の正しい形であった。日本相撲協会、日本政府、安倍晋三の圧力に屈した。

トランプ、得意のポーズ。
なお、左上の人物は、トランプの懐刀のひとり、サンダース報道官ではないかな。

御嶽海と朝乃山の一戦、ずいぶん待たされる。

御嶽海、朝乃山を寄り切りで破る。

御前相撲である。

中央の女性もおそらくＳＰ。

安倍晋三とドナルド・トランプが見た取組みは、５番のみ。
結びの一番が終わった後は、さっと席を立つ。

朝乃山が、若者頭から優勝式に手順を教わっている。
余計な世界ではなく、純な世界、心温まる。

退席していた昭恵さんとメラニア夫人が入ってくる。

安倍晋三とドナルド・トランプも。

呼び出しの手によって、土俵にこのようなものが敷かれる。
初めて見る。

表彰式は進む。
天皇賜杯に続いては内閣総理大臣杯の授与。
安倍晋三の手から。

ドナルド・トランプ、先ほど敷かれたものを登る。

アメリカ合衆国大統領杯を朝乃山へ。
「レイワワン」との文言を添えて。この文言、おそらく安倍晋三からの申し出であろう。

その後、すぐ退場する。
国技館滞在、１時間に満たなく。

大相撲夏場所千秋楽、安倍晋三とドナルド・トランプに乗っ取られたが、真の主役はこの男・朝乃山。