流山子雑録     『酔睡胡乱』

早稲田美研60-70 第10回展(続き×8)。


今回展参加者20人の内、残りは4人。最後のコーナーに入る。
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後ろに杉浦の作品が見えるが、そこからこちらの榊原や鬼原・・・
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そして植松や山岸のコーナーへ。
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このように。
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今回初参加の植松圀夫の作品には驚いた。
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雪に埋もれる新潟の妙高から、これらの作品を車に積んで持ってきた。
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何やら強くメッセージを発している。
この中央部の小さなテーブルの上に乗ったワインボトルとワイングラスのタイトルは、小さなテーブルも含め、≪「ここに真実はない」という「今」がある・・・・・あなたへ≫、というもの。
時間をぐっと巻き戻す。デュシャンを思わせる。
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植松、高い脚立にも軽々と乗っている。
年々ヨレヨレ度が進む私には驚き。
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吊るしていく。
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ふたつ吊るして調整している。
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≪作品B、或いは こなたからあなたへ≫と≪作品P、或いは あなたからこなたへ≫。
缶・焼成。1993年に作ったものを復元したそうだ。
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植松の作品、完成に近づいた。
みんなが見にくる。
缶、ビールの缶だがすべて植松が飲んだビールの缶だそうだ。
手前の作品のタイトルは、≪マイカン、或いは 無限空界へ≫。50cm×60cm×178cmの長方体の中にビール缶が詰めこまれている。植松が飲んだビールの缶が。それが、バーナーで焼かれている。面白い。
が・・・


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榊原や鬼原のコーナーへ戻ろう。
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榊原眞一の作品は2点のみ。いずれも木版。
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≪ヒヨドリとセンダン≫。
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≪白鵬関≫。
白鵬もいいが、稀勢の里も作ってもらいたかったな。暫らく前、故郷・牛久に戻った稀勢の里、現役時代と異なりよくしゃっべるんだ。スポーツカーに乗りたい、と言っていた。今の体型では乗れないので、痩せようと思っている、と。
榊原の作品とは関係ないが。


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鬼原憲生の≪続く道≫、その「Ⅰ」と「Ⅱ」。
共に油彩。
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水色で川のように思えるが、これが「続く道」の「道」なんだ。
その先には山がある。何を暗示しているのか。
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より近づいている。先の山に。
鬼原は油絵具で描いている。「道」を。
用いる顔料は異なるが、鬼原憲生、東山魁夷の画況に近づいているやも知れぬ。


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植松圀夫≪マイカン、或いは 無限空界へ≫。
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缶をバーナーで焼く。
アルミの缶は溶けるが、鉄の缶は溶けないそうだ。
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そしてここ。
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缶・・・
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これらのもの、≪屹立せるものたち≫。
小型家電の既製品がペイントされている。シルバーで。過去の物を閉じ込めちゃうってことかな。そうであろう、おそらく。
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≪近況≫。
手製段ボール額に葉書。
雪に埋もれた里・妙高からの発信、近況報告。
植松圀夫、言っていた。妙高へは連れ合いの希望で行ったそうだ。会期中、その奥さんも来て、会った。夫婦ってことを考えた。
我が夫婦も相当な年月となる。孫のことを思っている内は、それはそれでいい。しかし、孫抜きでも、何らかのことを考えなけりゃならない時期である、とも。面倒なことであるが、そのことにも。
植松の≪近況≫から、余計な方に振れてしまったようだ。
戻る。
残るひとり山岸のところへ。


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バーナーで焼かれた植松作品の向こうに山岸忠正の作品。
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この3作品。
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≪卓上の生物≫。
油彩。
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≪ジャンベを叩く女≫。
山岸、西アフリカへも行っている模様。
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ずいぶん写り込みがあるが、≪尾道水道≫。


久木の求めに応じ、早稲田美研60-70 第10回展の出展者、全作品を記録してきた。
私自身、実は今回展について、「第10回特別記念展」にしたらどうか、と今回展の幹事に話してきた。が、それは今回展の幹事によって退けられた。「特別記念」の文言は。それはそれでよし。
が、今回展に関しての思い入れは深い。久木と同じく。


昨日、杉浦京子についての私の思い違いを訂正した。
さらに一昨日、酔って途中で眠ってしまった。その文言を先ほど追加した。
小澤潔の末尾と後藤亮子に関し。


ハノイでのドナルド・トランプと金正恩との会談、合意にいたらずもの別れになった。
皆さん、何のかのと言っている。が、このようなこと十分あり得ること。