第20回文化庁メディア芸術祭(2) A Love Story + The Wall。


第20回文化庁メディア芸術祭、東京オペラシティーの4階へ続く。

この一画、気にかかる。

これ。
かあさんがよなべーして、手仕事で作ったような素朴な作品。

アニメ部門優秀賞の「A Love Story」。
作家はイギリス人だが、とても難しい名前。どちらから移住してきたのであろうか。優しい気持ちを多く持ったところから来たんだ、きっと。

左のモニターにアニメのキャラクターが現れる。

その優しいキャラクター、このような毛糸を使って作られている。

これも。

これも。

ところで、”A Love Story”ってどういう意味なんだろう。

毛糸で作られている切なげなこの目を見ていると、何となしに分かってくる。




白っぽい同じようなものが並んでいる。

アート部門新人賞のクロアチアの作家の作品「The Wall」。
作家のファーストネームは「Nina」であるので、おそらく女性であろう。なお、昨日記したブルガリアの作家、つい<ブルガリアのこの男も>と記してしまったが、この人のファーストネームは「Emma」であるので、男ではなく女性である確率が高い。

黒い女人が通りすぎた。

白い壁。

作家は、ベルリンのギャラリーや美術館の白い壁を撮影した、と言っている。
それもベルリンか。

私の知るベルリンの壁は、ペンキやスプレーで描かれた泥臭い壁。鈍臭いが強烈な主張を発していた壁。
あれもベルリン、これもベルリンである。

東京オペラシティー4階の窓には、紗のようなカーテンがかかっていた。
こちらもモノトーンといえばモノトーン。面白い。
もちろん、これはクロアチアの作家の作品ではない。

より近寄ると。

少し角度を変えて撮る。
こうなる。
「The Wall」ならぬ「The Window」じゃないかな。クロアチアの作家の作品ではなく、私の作品ではないかな。
来年の文化庁メディア芸術祭に応募しようかな、と思いそのところを検索したら、来年の第21回展の応募は既に締め切れられている。
じゃ、再来年だ。文化庁、応募に年齢制限はつけていない模様だし。が、その大前提は、私の生存。
果たして再来年まで生きているか否か。


TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ、今日、主婦の友社を子会社化にした、と発表した。
主婦の友社には思いいれがある。ずいぶん昔、オーナー家の石川さんと年に4、5回会っていた。育ちの良さを感じながら、気配りのいい人だった。
10年ほど前、大日本印刷の傘下に入った。そして今日、カルチュア・コンビニエンス・クラブの傘下に。
何十年も前に年に何回か会っていた石川さんのことを思う。


今日、NHKの9時の番組に塩野七生が出ていた。
キャスター・有馬嘉男の問いに、塩野七生こう答える。
「大事なのは、想像力と感受性だ」、と。相手に対する思いやりだ、と。
塩野七生、トランプを切って捨てる。痛快。


上野のパンダ・シャンシャン観覧抽選会が、今日あった。
100倍を超える倍率の日もあったようだ。多くの人ははずれている。
実は私もそのサイトにアクセスした。カミさんに言われ、孫娘のために。しかし、アクセス集中、繋がらなかった。
それはいい。仕方がない。
しかし、今日のニュースでシャンシャンの名付け親のひとりである小学生の女の子や、上野のパンダを毎日撮っている人が抽選で落ちたことを知った。
おしなべて公平に、ということは分かるが、シャンシャンの名付け親の小学生の女の子や毎日パンダを撮っている人には、抽選などと言わず、招待してもらいたい。もちろん、黒柳徹子も。