メディアアート。
2月初中旬、新槐樹社展と時を同じうして「文化庁メディア芸術祭」の受賞作品展が開かれる。同じ国立新美術館で。
新槐樹社展では、光田節子の作品と対峙する。まさに対峙、暫らく凝視し会場を去る。他の作品は観ない。
その後、メディアアートの会場へ。これが面白い。
アート、エンターテインメント、アニメーション、そしてマンガの4部門の受賞作が並ぶ。
カラオケといえば演歌の世界の私、殊にアニメやマンガとはほど遠い日常を送る。それだけに、メディアアートの世界、新鮮。
アート部門の優秀賞、≪センシング・ストリームズ −不可視、不可聴≫。
メディアインスタレーション。作家は、坂本龍一 / 真鍋大度。
<人間が知覚できない電磁波を感知(センシング)し、可視化・可聴化するインスタレーション作品>、とある。いつの頃からであろうか、坂本龍一、アートの領域に出張ってきている。
≪I was looking to Park Hyatt Tokyo≫。作者は、Jorgen AXELVALL。
面白い情景だ。
ナンなんだこれは。ドローン・無人航空機なんだ。
こういうものなのだ。
26種のドローン・無人航空機が描かれている。その多くは、軍用偵察機 / 攻撃機。
最も世に知られたドローンは、アメリカのPredator(プレデター)であろう。無人攻撃機である。アフガンでイラクで、そして今はイスラム国に対し出動している。操作をしているのは、アメリカ本土の基地から。
それよりも、ヘンなことに気がついた。
ここに描かれている26種のドローン、最も多いのはアメリカである。共同開発も含め、9種ある。次いでは中国である。無人偵察・攻撃機5種。米中だ。しかし、不思議なことにロシアのドローンが出ていない。どうしてなんだろうか。ロシアにドローンがないワケがない。
作者は、Ruben PATER。オランダ人。ロシアとの関係、ごく普通であろうに。
面白い絵柄だ。
26種のドローンが刷られた紙、コーティングされているんだ。そこに前にいる人の顔などが映りこむ。ボヨヨン〜って。意図しないそのコラボが面白い。
こういうものがあった。
このようなものである。
handiii、美しい。
なるほど。
そうだ。
すばらしいよ。