古代ギリシャ展。

古代ギリシャ、紀元前7000年ぐらいの新石器時代から始まっているそうだ。が、通常は紀元前3000年〜紀元前1000年ぐらいのミノス文明あたりから、というのが一般的。
エーゲ海に浮かんだクレタ島に花開いた海洋文明である。だから、クレタ文明とも。

夏の盛りの東博正門前。

特別展、古代ギリシャ展、時空を超えた旅。

平成館入り口前。

今回の古代ギリシャ展、何と言ってもこれが目玉。
日本初公開「漁夫のフレスコ画」。
ミノス文明。紀元前17世紀。テラ(サントリーニ島)、アクロティリの集落、「西の家」(5室)出土。
コンディション、状態はものすごくいい。3600年前の色彩が目の前に迫る。

「不朽の地への旅、時空を超えた旅」、「古代ギリシャの至宝」。
そうなんだ。
これは、「牛頭形リュトン」。
後期ミノス期(紀元前1450年頃)。クレタ島、ザクロス宮殿「神殿宝庫」出土。
このリュトンも3500年近く経っているもの。その美、その存在感といったら。

紀元前900年〜紀元前480年は、幾何学様式〜アルカイック時代と言われているようだ。東博の説明では。
その時代の「コレー像」。
紀元前530年頃。アテネ、アクロポリス、エレクテイオン出土。
なお、アルカイック時代の女性の着衣立像を「コレー」と呼ぶそうだ。
<白い大理石でイメージされるギリシャ彫刻も、もとは彩色されていたと実感できる作品です>、と東博ニュースにある。たしかにそういうようにも見える。
それにしても・・・
大理石のギリシャ彫刻、白いものだと思っていたが、はじめは彩色されていたなんて初めて知った。ホントかなとは思うが、東博が言うことだからそうなんであろう。

赤像式パナテナイア 「小型アンフォラ ボクシング」。
紀元前500年頃。クラシック時代。アイギナ島出土。
古代ギリシャのボクシングは、手に革ひもを巻きつけて、どちらかが倒れるまで殴り合った、という。

大理石の彫像が立っている。

「アルテミス像」
紀元前100年頃。デロス島、「ディアドゥメノスの家」出土。
紀元前323年以降のヘレニズムとローマの時代と記されている。
紀元前100年頃といえば、あの「ミロのビーナス」とほぼ同年代である。

この夏、リオ五輪の頃であった。
右上の裸体の男が争う様、古代オリンピックの模様である。古代オリンピック、紀元前8世紀、オリンピアのゼウス神域で4年に一度行われた競技祭をその源とする。


音声ガイドは、演劇の源でもあるギリシャと言うことか市村正親であった。が、さほど印象に残るガイドではなかった。