シーテック 2016 (VR)。

シーテック、今までは家電見本市といったイメージであった。
しかし、2年ぶりに行ったそれは全く姿を変えていた。CPSであり、IoTであった。AIであり、VRであった。
得難いVR体験をした。

TE Connectivityのブース。
TEコネクティビティなんていっても、知っている人は少ないのじゃないかなー。私も知らなかったが、どうも世界企業の模様。
何しろ世界中の従業員72000名。内エンジニアは7000名超。2015年度の年間技術開発投資額は6.25億米ドル。2015年度の世界総売上は122億米ドル。こういう企業であるようだ。

ステージで、ハングライダーによるVR(バーチャルリアリティー)を行っている。

ハングライダーで空を飛んでいる。
ヘッドセットをつけている。これがミソ。VRなんだ。

暫らく飛んで降りてきた。
希望者は誰でも飛ぶことができる。いや、主目的は空から見える状景、VRを楽しむことにあるのだが。

TE Connectivityのコンセプトは、”Powering the Connected IoT World”。
IoTなんだ。VRはその手段。

裏へまわれば、VR体験コーナーもある。こちらは、「フルーツ・ニンジャ」というもの。

目と耳、ヘッドセットをつけ、両手に短い棒のようなものを持つ。これで出てくるフルーツ・ニンジャを切りまくる、というゲームだそうだ。

リンゴとかパイナップルとかといった果物を切りまくる。

ところがこの若い男、あまりばったばったと切っていない様子。

タイムオーバーとなった。
と、係の人、私にどうぞどうぞやってください、という。バーチャルなゲームなどやったことがないが、ひとつ切りまくってやろうか、と受け入れる。あの威勢の悪い若い男よりは切りまくることができる、と。
ヘッドセットをつけ、両手に短い棒のようなものを持つ。と。バーチャルの世界、両手には鋭い刀、二刀流となる。
眼前に果物が次々に落ちてくる。リンゴ、ナシ、カキ。大きなものではパイナップル、スイカもあったか。逆に小さなものでは、イチゴやブドウ。それらをバッタバッタと切りまくる。二刀流で。
袈裟懸け一閃、バサッ。返す刀で右上へ払う、バサッ。現れる果物を切りまくる。
2、3分であったろうか、時間となる。120点とヘッドセットの中に出た。低い点数であろう。バッサバッサと切りまくったつもりであるが、スピードが遅い。息もあがった。VRで二刀流を振り回すことなど、後期高齢者にとっては、シャカリキになってするべきことではない。
が、面白かった。

TE Connectivity、その主な製品はこのようなものであるそうだ。
センサ、コネクタ、ワイヤ、・・・。何やら、秋葉原の間口一間ありやなしやの部品屋に並んでいるような品に似ている。もちろん違うのであるが、感覚的には。

F1にもかかわっている。
写っている男は、Antonio Felix de Costa。1991年生まれの若いドライバー。

より速く、より洗練されて、環境に優しく、そして、より多く組み合って。

表の方へ戻ってきたら、女性が飛んでいた。
バーチャルな空へ。

クジラが泳いでいるところを飛んでいる。

バーチャルリアリティーの世界って、よく知らない。

FORUM8って企業も知らない。

VRの用具をつけ、運転している人。車の運転の何だろうか。

運転ねー。

会場には係の人。

調整してくれる。

この若い男、運転している。

目や耳、ヘッドセットをつけ運転した。
ハンドルを握るのは何十年ぶりである。
車は首都高を走っている。三宅坂の方から赤坂トンネルを抜けて新宿の方へ。
いや危ない、ぶつかりそう。
今年、免許の更新の折り、そろそろよかろうと免許を返上したことを話す。と、係の人、じゃあ自動運転にしましょう、と言う。車は案外スピードが出ている。が、自動運転の車、滑らかに走る。
降りる時、どの程度のスピードで走っていたのかを訊いた。
60キロ程度です、との答えであった。体感速度はそれ以上であったが。

この用具によって。
VRの世界へ。