リオ五輪 こんなことがあるなんて。

ビックリした。

トラックの短距離で日本が銀メダルを取るなんて。アメリカに勝つなんて。

陸上男子400メートルリレー。
先頭を走っているのはウサイン・ボルト。が、何と、そのすぐ後ろを走っているのはケンブリッジ飛鳥。

ボルトには離された。
しかし、ケンブリッジ飛鳥、アメリカと競り合っている。

3走の桐生祥秀からアンカーのケンブリッジ飛鳥へのバトン、ジャマイカのそれとほとんど変わらなかった。
日本、1走の山縣亮汰から2走の飯塚翔太、そして3走の桐生祥秀、完璧なバトンパスでアンカーのケンブリッジ飛鳥へとつないだ。

ケンブリッジ、2位を守っている。

アメリカとの差、0.02秒。

9秒台が出る出ると言われながら、未だ誰一人出していない。10秒の壁を切れない。100メートルのファイナリストもいない。
その日本が、9秒台がゴロゴロといるジャマイカやアメリカと共に国旗を背負っている。
しかも、日本2着、アメリカ3着である。
こんなことがあるなんて、まったく考えたこともなかった。

左端はウサイン・ボルト。ボルト、北京、ロンドン、リオとオリンピック3大会で100、200、そしてリレー、すべて1着・金メダルのボルトである。
そのボルトと同じ場に、国旗を背負って立っている。

アメリカのガトリンとゲイ。
国旗を背負ってはいるが、その表情はさえない。
実はアメリカ、失格となった。バトンパスで何らかの問題があったようだ。

トラック短距離でアメリカに勝った日本の4人。

銀メダル、日本、37.60秒。
37.60秒は、準決勝で出したアジア記録をも更新した記録。凄い。

陸上400メートルリレーで日本が2位となったこと、世界のあちこち驚きをもって報じられている。そりゃそうだ。日本がボルトのジャマイカに次いで2位なんて。誰しもが考えなかったこと。凄い。
だが、ひとつだけ残念なことがある。
アメリカが失格したことである。3位となったカナダにはまことに申し訳ないことながら、3位にはアメリカにいてもらいたかった。陸上トラック短距離で、アメリカが日本の下にいることぐらい愉快なことは、そうは多くはない故。

日本の4人衆、あり得ないことをやってくれた。
こんなことがあるなんて。