やまとめぐり(15) 大野寺。

室生寺から室生口大野駅への帰りのバス、大野寺前で下りた。
宇陀川対岸の磨崖仏を大野寺の中から拝するため。

バス道に沿った大野寺の山門、かわゆい。
真言宗室生寺派の大野寺、石柱には、「弥勒大石仏別当 大野寺」と刻されている。

小ぶりな山門をくぐると・・・
入山料300円をこの中へお入れください、と。お賽銭箱の左上には小さな紙片が入っている。
お賽銭箱に100円玉を三つ入れ、「史跡『大野寺』の志を里」と記された小さな紙片を取る。

大野寺、しだれ桜でも知られている、という。季節は過ぎてしまったが。

このじいさん5人組、同じバスに乗ってきた。つるんでお寺巡り、というグループらしい。

正面には、弥勒磨崖仏。

礼拝所を額縁として。

このような説明が記されている。

弥勒菩薩の磨崖仏。

近寄る。

より近づく。
しかし、とてもそうとは思えない。

このような線刻が施されている、という。

しかし、さらに近づくと・・・
線描の弥勒磨崖仏が・・・。

大野寺の境内、こういうところもあった。
なにやら分からないが、石段の上の小さな建造物。

境内、別のところから見えた弥勒磨崖仏。

大野寺を出て振りかえる。小さなお寺、趣深い。

近鉄、室生口大野の駅までは、このような道を5、6分。

近鉄、室生口大野駅、低い山の中に抱かれている。


大橋巨泉が死んだ。享年82。
先日、永六輔が死んだ。野坂昭如が死んだのはは去年だったか。小沢昭一はその前であったろうか。あらかた中退であるが、10前後年上の早稲田の先輩の皆さん、次々と死んでいく。この年代で生きているのは五木寛之と野末陳平ぐらいであろうか。
大橋巨泉、安倍晋三による安保法制への警鐘を鳴らしていた、と言われる。が、巨泉と言えば何よりも、「セミリタイア」であろう。
一年の三分の一は日本で稼ぎ、残りの三分の二は海外で好きに暮らす、というもの。巨泉、それを実証した。


オハイオでのアメリカ共和党大会、二日目に入った。
ドナルド・トランプ、正式に大統領候補として指名された。
新しい横文字を幾つか教わった。
similarityは知っていたが、plagiarizeなる言葉は知らなかった。ドナルド・トランプの底の浅さを示す言葉であろう。