箱根駅伝。

箱根駅伝、箱根から大手町への復路、8区の途中から見た。
昨日、5区の山登りで驚異的な走りで首位に立った青山学院は、首位をキープどころかその差をますますひらいていた。山登りで首位から4位へと落ちた駒澤は、さすが実力校、2位に順位を持ちなおしていた。3位は、昨年の優勝校・東洋大、駒澤、東洋という実力校に抜かれ順位を少し落とした明治が4位、早稲田は順位をひとつ上げ5位。以下、中央、東海と続いていた。

8区から9区への戸塚中継所、トータルタイム8時間31分18秒で青山学院がたすきをつなぐ。
青学、ブッチギリのたすきリレー。

8区遊行寺坂の通過順位。青学以下の順位。
繰り上げ一斉スタート組がいるためこうなる。

8区、トータルタイム8時間38分あたりから明治と早稲田のつばぜり合いが始まる。
早稲田、先行する明治に迫る。1分以上の差をどんどん詰める。

MとW、伝統校の争そい。早稲田が明治を捕らえた。

トップの青学との差は10分以上あるが、早稲田、明治、その臙脂と紫紺のたすきを9区へつなぐ。

トータルタイム、9時間49分57秒、10区の中継地まではまだ3キロ半もある。
10位の大東大を挟んだこの6校、激しいシード権争そいをしている。各校キツイが、この後明暗が別れる。

明治、9区で早稲田を振りきり、さらに先行する3位の東洋大をも抜き、鶴見中継所では、3位でアンカーへつなぐ。

10区、トップからのタイム差、20分以上となった5校が繰り上げ一斉スタートとなる。
鶴見中継所へ辿りついてもたすきをつなげなかった各校の選手、泣き崩れる選手も何人かいた。
思いきり泣くがいい。それが青春。

青学のアンカー、日本橋を抜け大手町へ向う。
残りはわずか。

青学、ゴール。
トータルタイム、10時間49分25秒。
青学、ブッチギリの初優勝。10時間50分を始めて切ったそうだ。

青学の監督、こう語る。
「廃部の危機もあった」、と。

最後にゴールに辿りついたのは、中央大学であった。
ゴール後崩れ落ち、多くの人に担がれて行った。
8位でたすきを受けながら、ビリまで順位を落とした中央の選手、足に異常をきたしたようだ。エントリー変更のできない時刻、足に異常を感じていたそうだ。監督には伝えるることができなかった、という。
その気持ち、何となく分かるよ。結果は最悪だとしても。

それはそれとし、青学、区間賞を5人の選手が取っている。さらに、2位が3人いる。あとは3位と5位。これじゃ勝つのはあたりまえ。
「恐れ入谷の鬼子母神」だ。それほどに青学、凄まじく強かった。