保井智貴 佇む空気 silence展。

彫刻の森美術館の本館ギャラリー、企画展を催している。
来年3月1日までの半年近くは・・・

「保井智貴 佇む空気 silence」展。
保井智貴、1974年生まれ。芸大を出て、今、造形大の准教授でもあるそうだ。その名、初めて知った。

一見、解かり易く思える。具象といえば具象である。しかし、このところはその具象がややこしい。初めて知った保井智貴の作品もそのようだ。
タイトルは、殆んどが≪untitled≫。そうでありますか、と言う他ない。
素材は、漆、麻布、岩絵具、膠、オニキス、螺鈿、洋金粉、黒曜石、大理石、etc.

≪untitled≫。

≪untitled≫。

≪untitled≫。

不可思議な空間。

保井智貴、乾漆や螺鈿といった古くからある工芸の技法を用いて制作している模様。

とても速く過ぎていく現代社会の中、そこに佇む人間を表現しているようだ。

この若い女性も。

保井智貴は、”佇む空気 silence”だと言っている。”空気は佇んでいる。静寂だ”、と言っている。

そう言われた女性、この表情。

佇む空気、サイレンス、解かるとも言え、解からないとも言える。
まあ、そういうことってことかな。


一週間前、「新選組流山隊」の講演会について記した。
そのことを新選組流山隊の隊長である松下英治さんにメールをしたら、たちどころに返信が来た。
まずは、佐藤彦三郎は彦五郎の誤り、訂正を、というもの。次いでは、「新選組流山本陣跡」の記述中、「長岡屋」は存在せず。「蔵」も別の場所から移築したものです、とご教示いただいた。
「近藤勇陣屋跡」の石碑には、<・・・・・酒造家長岡屋(当所)を本陣とした>、という記述があるのだが、わずか200年足らずのこととは言え、史実のことごと、確とはしていないこといろいろあるようである。