彫刻の森美術館(続き)。
4本の柱から丸い球がつり下げられいる。
井上武吉≪マイスカイホール(天への道)≫。
真下へ行く。面白い。
真ん中には私が写っている。あたり前だよね、丸いんだから。
乳母車を押す若い二人連れ。
左下の作品は、ミロの≪人物≫。
堀内紀子≪ネットの森≫。
木組みの中に近寄ると、こう。何だか面白い。
ヘンリー・ムーアの作品が多くある。11体あるそうだ。
ピカソ館がある。
20世紀最大のアーティストは誰かと問われ、ピカソと答えない人は、よほどのへそ曲がり。
だから、ピカソ美術館、世界中あちこちにある。中で著名なものは、パリとバルセロナのピカソ美術館である。17世紀半ばの「塩の館」を改装したパリのピカソ美術館、落ちついた古い街並みの中にたたずむバルセロナのピカソ美術館、共に訪れている。その圧倒的なパワー、感嘆の他ない。
パリやバルセロナのピカソ美術館とは較べようもないが、箱根のピカソ館もそれはそれで面白い。ピカソの守備範囲が広いためである。
絵画、彫刻、版画、陶芸、写真、さまざまなジャンルにその存在を晒す。巨人たる所以。
地上にへばりついている人がいる。
アントニー・コームリー≪密着≫。ベタなタイトルであるが、まさにその通り。
猪熊弦一郎≪音の世界≫。
オッ、この巨大なうしろ姿、ニキ・ド・サンファルに違いない。
ご本人は、まあ美形であったんだが、このようなものを創っていた。前に周ってみると、タイトルは、≪ミス・ブラック・パワー≫。ポリエステル樹脂によるハリボテ。
野外展示、約120点ある、という。
入口(出口でもあるが)へ戻ってくる。
オーギュスト・ロダンの≪バルザック≫。
夕刻が迫りくる。
野外展示をふり返る。
出口近くに三木富雄の≪耳≫がある。
三木富雄、こう語る。<私が耳を選んだのではない。。耳が私を選んだのだ>、と。
三木富雄、40年近く前、わずか40歳でこの世を駆け抜けた。
今日、日本の3人の学者がノーベル物理学賞を授与された。
そして、タリバーンに襲われたパキスタンの17歳の少女・マララ・ユスフザイがノーベル平和賞を受けた。その受賞挨拶はこういう言葉で始まっている。
<慈悲あまねく慈愛深きアラーの御名において>、という言葉で。
「TIME」の今年の人に、西アフリカでエボラ出血熱と戦う医師や看護師が選ばれた。彼ら彼女ら、命を賭して戦っている。ノーベル賞のマララさんに勝るとも劣らない。
そして、あとひとつ。
今日、東日本大震災から3年9か月。