バー十月での犬飼展。

もう師走恒例の行事となってしまった。
5時に新宿紀伊国屋の前で、50年を越えるつき合いの友、R.H.と待ち合わせ、居酒屋へ行く。ここ数年は、区役所通りの安い居酒屋へ。いくらか飲んだ後、ゴールデン街へ。
師走恒例、バー十月での犬飼三千子の展覧に。

半年ぶりぐらいかな、ゴールデン街。

まだ6時半、ゴールデン街G2通り、電気を点けている店は少ない。

バー十月、狭い木の階段を上がる。

犬飼三千子の作品。
版画がある。犬飼のお得意の一つ、紙を固めたマスクがある。木で造った富士山もある。

ゴールデン街のバー、ベラボーに狭い。バー十月も然り。
カウンターのイスと後ろの壁の間、僅かな間。みんな光が入ってしまった。

カウンターの中には、版画が1点。

今回の犬飼三千子の作品では、これが面白かった。
≪ふじ≫、となっている。
稲妻が光っている。ウヌッ、北斎の黒富士・≪山下白雨≫じゃないか。
しかし、犬飼三千子、単に北斎をパロっているわけではないようだ。富士の稜線に青い富士山・青富士をつけ加えた。
葛飾北斎、赤富士と黒富士は描きだした。しかし、青富士には思い至らなかったからな。

展示希望の作家が多いのであろう。
今年の犬飼三千子の展覧、師走12月の前半のみであった。


楽天、マー君のメジャー移籍を認めた。
ポスティング・システムの変更で、松坂やダルビッシュに較べ、球団へ入る金は遥かに少なくなる。2000万ドルというから20億円だ。楽天の社長の言葉には、30億円ばかり不足、との思いが伝わる。他の諸々を加えると、5〜60億の損失と試算する大学の先生もいる。
しかし、5〜60億程度の金、大したことない。楽天のオーナー・三木谷浩史、いい判断をした。
もし、マー君のメジャー移籍を認めなければ、楽天のブランドイメージ下落によって引き起こされる諸々のこと、5〜60億円ではすまなかったであろう。
今日は水曜日。朝日新聞夕刊には、向井万起男の『大リーグが大好き』が載っている。
今日は、そのダルビッシュがらみ、「ダルビッシュの奪三振記録」。
シーズン前に、向井万起男が予想したダルビッシュの奪三振記録が外れた、ということなのだ。
向井万起男、最後にこう記している。
<人は誰も他人の能力を正しく評価などできないと肝に銘じるべきなのだろう>、と。
そうだよ。さすが、向井万起男、単なる野球バカじゃない。さすが、私の先達。